アクシデントから復帰したシャドウダンサー
デビュー戦を勝利し、強豪が集まった2戦目でも2着。きわめて順調に来たシャドウダンサーですが、その後、捻挫(ねんざ)により休養に入ってしまいました。ケガの中でも軽いものとはいえ、サラブレッドの3歳春は成長期。これは非常に心配。しかしシャドウダンサーは、何とか無事に戻ってきてくれました。
競走馬たちが調教(トレーニング)を積む栗東トレーニングセンター(栗東トレセン)。シャドウダンサーは2月中旬、大雪の中をトレセンにやってきたようです。それからはさっそく調教を開始し、走りのタイムも上々。競馬の調教において、馬を思い切り走らせて負荷をかけることを「一杯」といいますが、それも行われている様子。脚元に不安はなさそうです。
シャドウダンサーが捻挫したとき、もしこのまま休養が長引いたら、同馬へのラヴレターを書こうと思っていたこの状況。実現したら大惨事は間違いなしでしたが、間一髪で免れたといっていいでしょう。
そして、来たる3月16日(日)。この日、中山競馬場で行われる第6レースで、シャドウダンサーは復帰します!
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3.16 中山競馬場
第6R(13:00スタート)
3歳500万下 芝2000m
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ダービーへ向け、シャドウダンサーの青写真は?
シャドウダンサーのような3歳馬はまだ幼いため、春は4歳以上のオトナ馬と戦わず、同世代だけでレースを行います。そのなかで、当面の大目標となるのが、以下の2レース。4月20日:皐月賞(芝2000m/中山競馬場)
6月1日:日本ダービー(芝2400m/東京競馬場)
ともに「G1」という最高位のレースであり、3歳馬たちの夢舞台。シャドウダンサーもこの路線を狙っているはずです。
ただ、いずれもレースに出られるのは18頭まで。その出走権を得るには事前に指定レースで上位に食い込んだり、賞金を稼いだりすることが必要。シャドウダンサーは捻挫により休養していたため、4月の皐月賞については日程的に出走が厳しくなってきています。競走馬がレースに出るペースはおおむね1カ月間隔であり、皐月賞の出走権争いはすでに始まっていますから。決してチャレンジできないことはないのですが、ケガ明けでもあるため無理をさせず慎重に行きたいところ。おそらく陣営は、ダービー一本に狙いを絞っているのではないでしょうか。
そしてもう一つ、ここで重要になるのが、シャドウダンサーの所属する「クラス」です。次ページで説明します。