子供のしつけ/子供の上手な叱り方・NGな叱り方

本当にいい叱り方とは? その良し悪しを見分けるコツ

子供を叩くのはよくない。この事実はだいぶ定着してきた感がありますが、それでもなお、叩くことをしつけの1つと考えている人もいるのが現実。この記事では、少しでもその事実を浸透させるために、ポジティブな叱り方とネガティブな叱り方を見分けるポイントについてお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ポジティブな叱り方とネガティブな叱り方の見分け

1回叱るごとに、必ず置き土産をしてきている

1回叱るごとに、必ず置き土産をしてきている

私が行っているポジカリ講座では、心理学を活用した「ポジティブに叱るためのノウハウ」をお伝えしています。では、ポジティブに叱ることとネガティブに叱ること、何がその分け目だと思いますか?

一見、叱り方というと、効果があればそれでOKの印象があるかもしれません。でも、しつけの大事なポイントである「叱る」という行為には、それ以上の奥深さがあります。つまり、その時の効果だけではない、その後への影響までも視野に入れて、叱ることが大切なのです。

「ポジティブな叱り方」とは、効果があるばかりでなく、叱ることで子供のその後にプラスになる叱り方のこと。 逆に、「ネガティブな叱り方」とは、効果がないばかりか、子供のその後にまでマイナスの影響をおよぼす叱り方のこと。

1回叱るたびに、私達は、子供の心に、何かしらの置き土産をしてきていることをイメージすると分かりやすいかもしれません。ポジティブに叱れば、いい置き土産を、ネガティブに叱れば、悪い置き土産を、気づかぬうちに子供の心に残してきているのです。

いい置き土産であれば、その子の心にいい栄養を与えていきます。でも、もし悪い置き土産であれば、その子の心にチクリチクリと突き刺さっていきます。このように、叱るという行為は、後々、余韻が残りやすいのが特徴です。

>>次ページで、悪い置き土産が子供の心に及ぼす影響について見ていきます。

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