副耳とは・副耳の原因

赤ちゃんの副耳

赤ちゃんの副耳

副耳とは、生まれつき耳の前に見られるイボ状の皮膚の隆起です。赤ちゃんの顔は、いくつかのパーツが癒合して(くっついて)出来上がっていきますが、副耳はその癒合過程の問題で出来ると言われています。

副耳のできる部位・大きさ・個数など

ほとんどのものは、耳の穴の前から口角(口のわき)までの線上にあり、大きさは楊枝の頭程の小さなものから、小豆大まで様々です。いぼのように飛び出たものもあれば、おへそのように凹んだものもあります。時に首に出来るものもありますが、発生起源が違うため違う病気に分類されることもあります。

片側に1カ所の場合がほとんどですが、複数個ある場合や、両側にある場合もあります。

副耳が起きる確率・頻度など

副耳は遺伝性とも言われ、頻度としては、出生1000人中15人に発症し、比較的多く認められます。時に、外耳(がいじ)の変形や顔面裂(生まれつきお顔の組織の一部が欠けた状態)などを合併していることもあります。

副耳による症状はほとんどないため、急いで取る必要はありません。大人になるまでそのままの方もたくさんいます。しかし、耳の前や頬など目立つ場所にあるため、ご家族や本人が整容的な問題で切除を希望される場合などは治療を行うことになります。
 

副耳の治療・・・手術(結紮術、切除術)

結さつ術
茎の細い小さなもの・軟骨を含まないものは、一時的な処置として、生まれて間もなく副耳の根元を糸で縛る場合もあります。縛った先に血が行かなくなるので、10日~2週間程度で壊死(えし)した組織が自然にとれます。

昔は出生直後にお産婆さんが行っていました。不完全に隆起が残りご本人が希望する場合は、修正の手術を行うこともあります。

■切除術(副耳切除術)
形成外科または、小児外科を受診して下さい。軟骨がある場合は、結紮をしても副耳の根元が残ってしまうので切除術を行います。

生まれてすぐに分かりますが、治療をする場合は全身麻酔で行いますので、手術時期は、より安全に全身麻酔の行える1歳以降がほとんどです。

手術前undefined赤ちゃんの副耳(2カ所)

手術前:赤ちゃんの副耳(2カ所)

手術終了時undefined2カ所の副耳を切除した

手術終了時:2カ所の副耳を切除したところ













大人の場合は、局所麻酔で手術を行います。

手術前undefined大人の副耳

手術前:大人の副耳(耳垂裂も認めます。)

術後1ヶ月undefined大人の副耳

術後1ヶ月:大人の副耳













皮下の軟骨も切除し、キズを縫合します。抜糸は1週間程度です。上の写真(向かって右)は術後1ヶ月なので、キズ跡もまだまだ赤みがありますが、術後半年から1年もすればほとんど分からない程度まで目立ちづらくなります。

手術時間は、手術自体は5~15分程度です。全身麻酔で行う小児の場合は、手術前後に麻酔の為の時間が必要なため、1時間程度はかかります。

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