特に地方の市街地周辺や大都市の郊外部で顕著に増えていて、中には親からの相続で空き家を保有しているにもかかわらず、遠い、費用がかかるという理由で放置されているものも少なくありません。もったいない!
空き家の増加は地域の迷惑
空き家は不審者が侵入したり、不審火が起きたりする恐れもあります。実際、北海道の親の家を相続した友人は、地元の高校生の喫煙などのたまり場に使用されるという経験をしました。庭木や雑草の手入ができず、街並み景観を著しく阻害することもあります。
私はこの理由のために九州の実家を、泣く泣く手放してしまいました。空き家の放置は地域の迷惑なのです。
今春から空き家がより安く借りられるように
そこで、国土交通省では今春を目処に、賃貸や売買を促進するために、これまでの民法では貸主が修繕の義務を負うという規定を、変更する指針を作成しています。空き家については、借主が修理する代わりに賃料を安くする賃貸契約を普及しようというものです。これが実現すれば、古民家で田舎暮らしや、田園住宅で別荘暮らしが安価に実現可能です。ふるさと回帰支援センターの調査では、2012年田舎暮らし希望地域ランキングでは1位長野県、2位岡山県、3位福島県でした。
■借地ながら長野の山荘 購入価格は680万円
緑に囲まれた環境です
■岡山市内の借家 家賃6万円
自分で手入するという条件なら、今後もっと安くなる可能性も
空き家情報の整備も進んでいます……次のページ