結婚式を挙げない「ナシ婚」、彼女の本音は?
ウェディングドレスに憧れはあるけれど……
ナシ婚、彼女たちの本音
同棲していると見えてくるお財布事情
憧れを封印する「授かり婚」という現実
お金がないけど結婚式を挙げるには?
結婚式を挙げない、いわゆる「ナシ婚」カップルはいまや50%を越えたと言われています。実際、周りを見回しても「入籍だけで済ませた」というカップルが何組も……。
ナシ婚を選択した事情は「経済的事情(20.3%)」「授かり婚(18.7%)」「セレモニー的行為が嫌(18.4%)」が3大理由となっています(みんなのウェディング調査2013)が、結婚式に夢を抱いていた女性は多いはず。本音はどうなのでしょう? 20代女性たちが言葉にして言わない本当のところに迫ってみました。
同棲していると見えてくるお財布事情
みなさんの周りでは、「結婚する前に同棲していた」というカップルが増えているように感じませんか?なんと20代の4割が同棲カップルだったというデータがあります(ゼクシィ結婚トレンド調査/首都圏2013)。家賃が高い都会で1人で暮らすより、2人で住んだほうが広くて良い場所に住めるという合理的な考え方はできますし、実際、「同棲していた」と答えた人の7割が「同棲してよかった」と回答しているので、プレ結婚生活体験という意味でもお互いを知る良い期間なのかもしれません。しかし一方でこんな声も。
「彼とは2年近く同棲していたから、お給料の額も知っていました。最初は結婚資金を貯めようと話して少しずつ2人で貯金していたのですが、だんだん気持ちに変化が。好きな場所に住んで、時々食事に行ったり旅行に行ったりという生活ペースを崩したくないと思うと、結婚式で何百万というお金を使うなんてとても考えられず、その分を今後のために貯金しておきたいと思うようになりました。」と25歳Kさん。
同棲することで、2人別々だったお財布が、いつしか1つの家計になり、結婚式を挙げなくても2人で一緒に暮らし始めてるのだからあえてセレモニーは必要ないという感覚…けして不思議なことではありません。
そんなKさんに、いくつか質問を投げかけてみました。
■そうは言ってもウェディングドレス着たくないですか?
「着たいです!! 写真撮りたい!あとできれば家族と親族だけで食事会みたいなのもやりたい」
■婚約指輪は欲しい?
「買ってもらえるなら欲しい! お給料の3カ月分なんて贅沢は言わないからダイヤモンドの指輪がいいな」
■そのことは彼に言いましたか?
「言えませんよ。負担に感じるかもしれないし、それを理由に結婚を延ばされたくない。」
本音は結婚式もやりたい、指輪も欲しいけれど、彼の(二人の)経済事情がわかっているだけに、なかなか言いづらい…のがKさんの心の内のようです。
憧れを封印する「授かり婚」という現実
妊娠が結婚のキッカケになるカップルは増加中
いまでは授かり婚の多さに対応して、準備期間の短いブライダルプランも増え、また、おなかが目立たないファッショナブルなドレスなども充実してきています。それでも「体調が万全でないときに結婚式準備なんて…」「結婚式費用を子どもの養育費に回さないと…」などという現実的な理由もあり、授かり婚の場合、入籍だけで済ませたというカップルが多いのが実情です。
しかし、一方で、さかのぼると、交際中の29歳以下男女80%以上が「結婚式を挙げたい」と答えており、29歳以下の女性の半数以上がその理由を「憧れているため」と回答しています(「未婚カップルの結婚観に関する調査2013年」VCNC Japan/サムライインキュベート共同調査)。つまり、もともと結婚式には憧れていて挙げたかったけど、授かり婚という現実的・物理的な問題で挙げられないという人が多いのも事実です。
28歳で妊娠がわかり結婚したTさん。「彼はまだ結婚は先と考えていたようですが、さすがに妊娠が発覚したので、覚悟を決めたみたいです。こういうキッカケがなかったらなかなか踏み出せなかったかもしれないのでよかったです。ただ両親を驚かせてしまったことは申し訳なかったなぁと。」
Tさんにも結婚式について聞いてみました。
■結婚式についてはどう思っていましたか?
「自分自身、結婚式を挙げることに興味がなかったので、まったく考えませんでした。ただ、母がポツリと『花嫁姿が見たかったな』と言ったときは、なんだかぐっと来るものがあって…」
■どうして結婚式に興味がなかったのでしょう?
「単純にもったいないと思っていました。そのお金があれば将来のために貯金したいと」
■いまはどう思っていますか?
「実は母の言葉を聞いて、花嫁姿を見せてあげるのも親孝行なのかも…と思うようになりまして、落ち着いたらシンプルな結婚式を挙げてもいいなと思っています。」
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