ドットサイトはストロボの下部に設置されて、使用時はこのような状態になる。
ドットサイト内蔵「STYLUS SP-100EE」
コンパクトデジタルカメラには、高倍率ズームモデルというジャンルがあります。運動会やバードウォッチングなどで威力を発揮する30倍から50倍ズームを搭載したモデルですが、倍率を上げれば上げるほど、被写体を見失いやすくなるという問題が発生します。液晶モニターまたはEVFの視野が極端に狭くなるため、一度ファインダーから被写体が外れると再発見するのは困難でした。これを解決するのがアサルトライフルなどに使われているドットサイトです。レーザーサイトはレーザー光線を直接、被写体に向けて発射しますが、ドットサイトはハーフミラーに反射させたレーザーの照準マークを被写体と重ねる方式です。このため誤差が少なく、倍率1倍なのでズームした焦点距離とは無関係に素早く被写体が探せます。「SP-100EE」は世界で初めてドットサイトを内蔵しました。実際の照準マーク。これをハーフミラー越しの風景と重ねことで、素早く被写体をカメラの中心に捉えられる。
焦点距離は24mm~1200mm相当で、超解像を使えば2400mmに対応。デジタルズームで最大4800mmまで拡大できる。
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