/犬のしつけ・トレーニング

愛犬と楽しくクリッカートレーニング!-7(4ページ目)

エモーショナルシグナルを学んだところで、今回からは、実際に犬との生活にとって有効な“行動”のいくつかを、実際にクリッカーを使用して教えてみましょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

“ダウン(フセ)を教える”:レベル4/目標とスキル

〔レベル4における目標〕
離れたところからキューを出す。
〔犬に必要なスキル〕
キューに反応する/セルフコントロール
〔人に必要なスキル〕
シェイピング/キューイング/インフォースメント(強化)

“ダウン(フセ)を教える”:レベル4/教え方

犬から近い位置でキュー
 
1:“ダウン”のウォームアップを。人が立つ位置を変えてみたりしながら、上手にできたら、すかさずクリッカー&トリーツ。

犬から少し離れた位置からキュー
 
2:犬のすぐ前に立ってキューを。次に、犬から1歩下がってキューを。それぞれに上手にできたら、すかさずクリッカー&トリーツ。この際、トリーツは犬の近くに投げるようにするとベスト。それは、犬をできるだけ立たせないようにするため。

3:2を繰り返し、1歩から2歩、3歩……と、少しずつ距離をつけていくようにする。

犬の周りをクルクル回ってみるのもいい
 
4:犬を伏せさせておく時間も徐々に長く、自分が立つ位置も少しずつ距離をとりながら、それらをランダムにして練習していく。写真のように、犬の周囲をクルクルと回ってみたり、練習する場所や環境にも変化を富ませていくようにする。

ダウンの姿勢を保ったままじっと我慢のマーロン君
 
普段、家でくつろいでいる時にも、キャプチャリングをしてみよう。いろいろなシチュエーションで練習することで、ダウンを強化していくことができる。

いろんなシチュエーションを工夫
 
〔クリッカーを鳴らすタイミング〕
・お腹が床に着いている時。

まとめ

「ダウンは、感情面において犬が落ち着ける姿勢でもありますし、また、様々な危険性からの回避にも役立つ姿勢ですので、是非覚えさせてあげたい行動の一つです。また、このトレーニングでは、ターゲットスティックを使用していますが、いろいろなトリックはもちろん、犬を前進させたりと、体に負荷なく、犬自身も楽しんでやれるトレーニング方法ですのでお勧めですよ」(山田さん)

さて、次回からは、“ダウン(フセ)”に続く、覚えさせておくと犬との生活に有効な行動についてのトレーニングをいくつかご紹介していくことにしましょう。


【関連記事】
クリッカートレーニング-1(基本)

クリッカートレーニング-2(タイミングと観察力の身につけ方)

クリッカートレーニング-3(キューのつけ方)

クリッカートレーニング-4(シェイピングについて)

クリッカートレーニング-5(ターゲット・トレーニングについて)

クリッカートレーニング-6(エモーショナルシグナルについて)

クリッカートレーニング-8(ヒールワークを教える)

【関連サイト】
PRAISE TOUCH(『プレイズタッチ・パートナーズ』公式ウェッブサイト)
RICO’S CANINE MASSAGE SCHOOL(山田さんが主宰するスクールのサイト)
RICOSホームページ(山田さんの活動に共感された企業がRICOSブランドを展開)

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