万引きをなくすにはどうすればいいのか?

「データで見る、子供が万引きをする理由」では、万引きに対する青少年の意識を中心に見てまいりましたが、引き続き、特定非営利活動法人 全国万引犯罪防止機構のデータをもとに、万引きをなくすにはどうすればいいのかなどについて考えていきたいと思います。

子どもが思う、子どもへの保護者の接し方

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子どもは間違ったことは親が注意すべきだと考えている

子どもが万引などの犯罪行為をしないようにするために、保護者は、日頃から子どもとどのように接すればいいのかを質問しました。この質問は、保護者に対して行ったものではなく、子どもが、保護者に対してどう考えているかという質問です。

どの年代においても、「子どもが間違ったことをしたらすぐに注意する」「子どもとよく話すようにする」の占める割合が高く、子どもは、何でも子どもの言うとおりにするべきではないと考え、間違ったことをしたときには注意するべきだと考えています。

また、うまく会話ができていない親子も少なくないと思いますが、子どもは「親子はよく会話をしたほうがよい」と考えています。

 

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「何でも子どもの言うとおりにする」を選んだ子どもは生活満足度が低い

さらに、先ほどのデータを生活の満足度と組み合わせたデータが右のグラフです。

「何でも子どもの言う通りにする」を選んだ者の生活満足度平均は、小中高を通じて圧倒的に低くなっているのが大きな特徴です。特に中学生の満足度が目立って低くなっています。

 

4 割近くの中高生は、万引は法的責任だけでなく、
道徳的責任もあると考えている

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4割の中高生は万引きの償いは、金銭面だけでは足りないと考えている

中高生を対象にした、万引をした子どもやその保護者はどのような償いをすべきかの質問にへの回答は以下の通り。

中高生ともに、「買い取るだけでなく、迷惑料を払うべき」が1位で、2位以降は中学生と高校生で若干の違いが見られますが、「社会貢献活動をするべき」、「買い取ればよい」が続きます。

約2割の中高生は、「買い取ればよい」と答えており、万引は、本来払うべきものを払っていない状態といった認識しかされておらず、金銭的な原状回復で十分と考えています。言い換えれば、2割の中高生が、法的責任をとれば十分だと考えていると言えるでしょう。

しかしながら、社会貢献活動と店への奉仕を行うべきだと考えている中高生は4 割近くもおり、法的責任だけでなく、道徳的責任もあると考えているということです。