落語「ねぎまの殿様」の舞台、上野界隈を歩いてみた(4ページ目)

殿様が食べたねぎま鍋の店はどこ？

ふと気がつけば、上野広小路駅、上野御徒町駅に到着。本郷三丁目駅からひと駅だ。 アメヤ横丁、アメ横、御徒町駅前通り、上野御徒町中央通りなどいろいろな看板がそれぞれの通りに上がっている。小さないろいろなお店が軒を連ねる、この雰囲気こそが、殿様がやってきたところではないだろうか。
  立ち飲みのお店などが並んでいる。殿様は不意にこんなお店に入るが、店の人の言葉がわからない。で、隣の人のうまそうなねぎま鍋がいいと注文。「床几（しょうぎ）を持て」と店の人に言うものの、今度は店の人が殿様の言葉がわからない。
  ああ、座るものね、と店の人は殿様に醤油樽を出す。殿様はこの醤油樽に座り、ねぎま鍋を食べ、酒を飲む。落語を聞いていて、なんともねぎま鍋が食べたくなったので、とにかく出している店をさがした。しかし、なかなかない。焼き鳥のねぎと鶏肉を串にさして焼く「ねぎま」はあってもマグロと葱を煮る「ねぎま鍋」を出している店は見つからない。