クリッカーは手に馴染み使いやすいものを、手元に近い場所で
このポケットバッグ(\3990)は化学物質など使っていない素材でできているので、おやつを入れるにもグッド。 |
「犬が好ましい行動をとった時に、すぐにクリッカーを鳴らせるよう、できるだけ手元近くのポジションに置くことをお勧めします。ペンダントのように首から提げてもいいですし、ブレスレットのように手首に付けてもいいですが、私の場合は写真のようにポケットバッグに付けています。ご褒美となるおやつがこのバッグに入っているわけですけど、クリッカーを鳴らした後にはすぐにご褒美をあげたいので、この場所にクリッカーがあると便利です」(山田さん)
自分の子の大好きなことは何?
自分の子が大好きなことは何? |
そのシャチにとっては餌となる魚よりも、トレーナーさんに撫でてもらうことのほうがずっと大好きだったわけですが、それも担当のトレーナーさんとの絆があってこそ成り立ったもの。この例をそのまま犬に転化するには少々問題のある部分もあるかもしれませんが、トレーニングによって人と動物との絆を深く結ぶことができるという点では一つのいい例になるでしょう。
このシャチの“舌撫で”のように、あなたは自分の愛犬が何を一番喜ぶのか、何が大好きなのかちゃんと理解できていますか? 「まずは自分の子を知る」というところから始まるクリッカートレーニング、ご褒美選びも意外に重要なポイントです。
そして、クリッカートレーニングは互いの関係性が大切なポイント。あなたが犬にとって大好きな存在でなければなりません。あなた自身も愛犬と一緒にクリッカートレーニングを行うことが、心から楽しいものでないといけないということです。
おやつの場合は、愛犬の健康状態も考えて
ご褒美としては一般的におやつの類いが一番多いようですが、その場合の注意点をいくつか。●肥満気味であったり、腎疾患がある子の場合はローカロリーのものを使用するなど、愛犬の健康状態も考えること。
●一回に与える量は犬の大きさによって若干違うものの、概ね小指の爪くらいの小さくて、一口で食べられるサイズのものを用意。
●マークするにも「形に近いんだけどもうちょっと」というものから、「まさしくそれ!」というものがあるはず。「そう、そう、それだよ!」というここぞという時に与えるおやつとして、犬にとってちょっとグレードの高い“ここぞのおやつ”と、普通のおやつと2種類用意しておくといい。
●トレーニング中に与えるおやつの分を、一日分の食事量から差し引いて健康・体重管理をすること。
●クリッカーを鳴らしたり、時にはおやつを投げることもあるので、手にべたべたしないものがベスト。
さて、用意は整いましたか? 次回からは実際のトレーニング方法をご紹介していきます。
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⇒クリッカートレーニング-6(エモーショナルシグナルについて)
⇒クリッカートレーニング-7(ターゲットスティック/ダウンを教える)
⇒クリッカートレーニング-8(ヒールワークを教える)
【関連サイト】
PRAISE TOUCH(『プレイズタッチ・パートナーズ』公式ウェッブサイト)
RICO’S CANINE MASSAGE SCHOOL(山田さんが主宰するスクール)
RICOSホームページ(山田さんの活動に共感された企業がRICOSブランドを展開)
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