ドレープカーテンに遮熱マーク表示がない理由
前ページで「シアー(光が透ける)カーテン」から遮熱マーク適合の商品が選ばれていることはおわかり頂けたと思います。ではなぜ、ドレープ(透けない)カーテンには遮熱マーク表示がないのでしょう?
……それは、カーテンは窓を覆っている時=閉めた状態の時に機能を発揮するところに理由があります。
遮熱は日照に対して行うものですから、日中ドレープカーテンを閉めて利用しては、室内が暗くなってしまいます。
「遮熱マーク表示のできない、自称遮熱カーテン」も市場には多く出回っており、なかにはドレープカーテンに遮熱性能を加えて広告しているものもあるようですが、日中、熱を遮るためにドレープカーテンを閉めた場合、室内が暗くなってしまいますから、生地によっては照明器具を点灯させる必要があります。
節電対策上の効果を期待されている「遮熱マーク」がシアーカーテンのみから選ばれている理由はそこにあります。電力消費に対する緩和を期待される商品なので、遮熱機能を与えられるのは、必要数値以上の「採光」をもたらすことのできる「シアーカーテン」のみになるのです。
一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)で制定された遮熱レースの基準に適合した商品は、室内温度の上昇を抑制するとともに、昼間の室内に適度な明るさを取り入れ一般のシアーカーテンと比較して節電対策上の相対的効果が認められる、ものです。
性能マーク該当商品を導入することで、誤りなくその機能を手にすることができる仕組みになっていますから、カタログのオレンジマークを頼りに、遮熱商品を選んでみてはいかがでしょう。