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志賀直哉の短編小説『小僧の神様』の舞台を歩く(4ページ目)

1920(大正9)年に発表された志賀直哉の小説『小僧の神様』の舞台となる神田~京橋を歩き、鮨屋にも入ってみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

志賀直哉が名付け親の鮨屋

せっかくだから散歩の途中、鮨でもつまもう。神田から京橋にかけてお鮨屋さんは多い。どこも魅力的だが、ちょっとコースはそれるけど、日本橋「蛇の市 本店」へうかがうことにした。ここは、志賀直哉が名付け親だというお鮨屋さんだ。
 
ランチは千円からいただける。

「蛇の市本店」中央区日本橋室町1-6-7


うれしいのは、ランチは千円からいただける。しかもランチにはサラダ、お椀にデザートがつく。花鳥風月と値段が違う。いちばん安い「花(Hana)」をいただくことにした。

『小僧の神様』では、貴族院議員のAがBに屋台の鮨を食べたことを報告するシーンがあり、こんなセリフが出てくる。

「(略)見ていると、みんなこういう手つきをして魚のほうを下にして一ペンに口へ放り込むが、あれが通なのかい」
 
ランチでもカウンターに座ると職人さんが目の前で握ってくれる

「蛇の市本店」の握り鮨

鮨の食べ方は自由だけれど、やはり握るそばから次々と手でつかみ、口へ放り込むのが旨い。お鮨を堪能し、再び神田駅へ戻ろう。
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