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派遣、ブラック、フリーター…働き方を描くドラマ5選(2ページ目)

フリーター、派遣、就活、第二新卒、ブラック企業、リストラ。ドラマではさまざまな働き方や問題点を描いてきました。そんな中で印象的な作品を5つ選びました。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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派遣・『ハケンの品格』

派遣といえば『ハケンの品格』というのは解説不要ですね。さて、はじめの方に書いた『悪女(わる)』の主演、石田ひかりもゲスト出演しています。
大前春子(篠原涼子)が勤めていた東京中央信託銀行時代の同僚で昔の春子を知る人物。その後、二人ともリストラされ、スーパー派遣社員になるわけです。
ロケ地で共通なところが多いという意見もあり、『ハケンの品格』が『悪女(わる)』を意識している可能性は強いです。

 

リストラ・『彼女たちの時代』

通販会社のオペレータ・羽村深美(深津絵里)、ファミレスに出向させられた太田千津(水野美紀)、食品会社勤務の次子(中山忍)の三人の仕事、友情、恋愛を描く等身大ドラマ。

三人を軸にしたストーリーもおもしろかったのですが、最もインパクトがあったのは深美の義兄・佐伯啓介(椎名桔平)のリストラされていく過程。大手不動産会社のエリートだったが、特に失敗もないのに関連の不動産販売会社に出向。そこが今で言うブラック会社で上司のパワハラにあう。
その不動産会社が倒産して救われるのかと思いきや、本社にもどっても人間開発室という部署に。地下室に一人入れられ、仕事も備品もなく外部との連絡もできない。いわゆるリストラ部屋の恐ろしさを赤裸々に描いたのでした。


40年前も……『俺たちの旅』

最後は第一次オイルショックだった1970年代半ばの青春を描いた思い切り古いドラマですが、よく見ると現代に通じるものがあります。

二流私大生カースケ(中村雅俊)は自由に生きたいと思う、いまでいうフリーター志向。それでも苦労してなんとか就職するが、会社になじめず早々に退社。同じ下宿の万年浪人ワカメ(森川正太)となんでも屋をはじめ、そこに会社が倒産した同郷の先輩グズ六(津坂まさあき、現・秋野太作)が合流。生い立ちと真面目な性格からサラリーマンにこだわっていた親友オメダ(田中健)も最後に加わり、独立独歩の生活をしていきます。

働き方について印象的なエピソードに第24話「男の道はきびしいのです」があります。
就活中のカースケはバスケ部OB・村岡(森次晃嗣)の紹介により、就職含みで東西運輸にバイトに行きます。いっしょに仕事するトラック運転手・神保(河原崎長一郎)はカースケに優しく接してくれるが無理な勤務がたたって事故をおこしてしまう。会社はバイトのカースケのことは心配してくれるが、契約関係にある神保は切り捨てられ、村岡も助けてはくれなかった。その姿に失望してカースケは東西運輸を去っていきます。

連続ドラマ終了後、スペシャルとして『十年目の再会』『二十年目の選択』『三十年目の運命』と十年ごとに復活しています。次の2015年が近づいていますが四十年目はあるでしょうか?舞台となった実在する「たちばな荘」は2015年に取り壊される予定だそうで、それもあり、ぜひ復活してほしいところです。

 


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