アート・美術展/アーティストはどういう人?

素材は身近な日用品たち、荒木由香里さんのアート(2ページ目)

アート作品をつくる人=アーティストとは、どういう人なのでしょうか。いま生きているアーティスト、つまり現代美術のアーティストに直撃し、制作や作品の背景、アーティストの生きかたについて話を聞いてみましょう。

藤田 千彩

執筆者:藤田 千彩

アートガイド

鑑賞者の想像力に任せたい

彫刻・立体作品は、人の形を像にしているようなものが多いです。しかし荒木由香里さんの作品は、人どころか、何かの形をなぞらえてつくっているようには感じません。
《Yellow》、2012年

《Yellow》、2012年


 
「展覧会でいろんな人と話をすると、皆さんそれぞれのイメージを持って、見ています。女性は『ブーケ』のようなきれいなもの、子どもは『おばけ』『宇宙人』と言ってくれます。答えなんてないんです。想像力を働かせて、好きに見てもらえたらいい、と思っています」。

鑑賞は「目」以外の五感もつかおう


《White》、2012年、愛知県美術館での展示

《White》、2012年、愛知県美術館での展示


 
荒木さんの作品は、台の上に置くような小さいものから、見上げるくらい大きなものまであります。

「美術館は部屋が広いだけでなく、天井が高い。そんな場所での作品は、ぜひ全身で受け止める、体感してほしいです」。

また、荒木さんがつかう色はどの色も目を引き、そのバリエーションも見どころ。「色って気持ちをアゲてくれる!」と思わせてくれます。また、例えば赤系統にまとめられた作品は、ピンクや朱色なども混ざっていて、楽しくなります。
《Blue》、2013年

《Blue》、2013年


アーティストの生活

制作に励む荒木由香里さん

制作に励む荒木由香里さん

荒木さんは、自室の一部をアトリエにして、一ヶ月の半分以上の時間を制作に割いています。

「残りの時間は、生活費を稼ぐためにアルバイトをしています。ひとりで集中して制作をする反動で、接客業のアルバイトをすることが多いです」。

 
制作費は、作品が売れたお金でまかなっているそう。荒木さんの作品を「買って楽しむ」というのも、いいですね。

■今後の展覧会スケジュール

■「大ドイツ展 Grossartige Deutschland Ausstellung」
2014年1月18日~2月15日
studio J (大阪市西区)

■「ASIA HOTEL ART FAIR HONG KONG 2014」
2014年2月28日~3月3日
COHJU contemporary art、特別展「そこにあるもの」展、特別展「日本
現代美術 かわいい華麗な世界」展、それぞれにて出品します。

■「Affordable Art Fair Hong Kong」
2014年3月20日~23日
Ohshima fine art より出品します。

■個展
7月
AIN SOPH DISPATCH (愛知県名古屋市)

■「ART OSAKA 2014」
2014年7月11日~13日
studio Jより出品します。

■「ART NAGOYA 2014」
2014年8月1日~3日
AIN SOPH DISPATCHより出品します。
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