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猫のペット保険、種類とかしこい選び方(2ページ目)

猫と暮らすときに一番心配なのは高額な医療費。その医療費の一部~全額をカバーしてくれるペット保険があります。ペット保険の補償内容や選ぶときに確認しておくことなどを紹介します。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ペット保険の加入に際して

ペット保険にはどんな猫でも加入できるかというと、そうではありません。飼われている猫が対象となる保険なので、販売目的の猫や飼い主のいない猫は加入できません。そのほか以下のような条件があります。

■年齢制限
加入する時点での年齢の上限が決まっているところがあります。

■告知義務
加入する猫が今までにかかった病気やケガ、現在の健康状態など正直に保険会社に告知しなければなりません。たとえば、現在ガンにかかっているとか、慢性腎不全の診断を受けている、猫白血病ウイルス感染症や猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)が陽性だと加入できないなど、保険会社によって様々な加入条件があります。

■保険料の支払い方法
飼い主の口座からの引き落とし、またはクレジットカードでの支払いになります。

■補償内容
各々の保険会社が必要と認めているもの以外は補償されません。たとえば同居家族によってとか過失によるケガ、災害におけるケガは対象外となります。

先天性の障害、保険に加入する前からかかっている病気やケガ、ワクチン接種を怠ったためにかかったワクチンで防げる病気、予防医学に関わるもの、ワクチンや健康診断やノミやダニの予防薬、不妊・去勢手術のほか妊娠や出産に関わる診療、保険会社によっては補償対象外に定めている病気がありますので確認が必要です。このほか病院への送迎代や療法食やサプリメント、シャンプー、安楽死費用なども補償対象外となってます。

あくまでもペットの病気やケガが補償対象の保険なので、どんな場合に適応されるかきちんと確認して加入してください。

■待機期間
ペット保険には待機期間があります。これは保険に加入してから実際に補償が開始になるまでの期間のことです。たとえば、病院に行って重病だと診断されたので、その場で保険に入れば適応されるかというとこれはどのペット保険でも無理です。保険に加入してから2週間~1ヶ月以降からが補償対象になるなど、各社規定の待機期間がありますので注意してください。

■保険料
犬と違い猫の場合は、体重によって保険料の違いはありませんが、猫種によっての保険料が違うところがあります。猫の年齢が上がると保険料が高くなっていきます。

■補償料
診療費の3割負担~半額負担から全額負担してくれるなど、保険会社によって様々なプランが用意されています。年間の利用限度回数や限度額が決まっているプランもあります。

■加入に必要なもの
指定病院での健康診断が必要なところや、飼い主からの告知のみで済むところなど様々。他には猫の写真や猫の毛が必要なところがあります。

■補償以外のサービス
ペットが他人を傷つけたり物を壊したときに支払われるペット賠償責任保険や葬儀費用、ペットに障害が残ったときのQOLをサポートする特約がついている保険もあります。また年払い割引、オンライン申し込み割引、多頭割引、マイクロチップ割引などや、ペットお悩み相談やしつけのアドバイス、迷子捜索サポート、全国の動物病院紹介などのサービスが受けられる保険もあります。

■加入方法
保険会社から申請用紙を取り寄せて郵送するほか、オンラインからも加入できます。プランによっては、申込用紙からの受付のみのものもあります。

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