2013年1年間で住宅ポータルサイト「HOME'S」の賃貸版で検索回数が多かった駅を集計した「全国エリア別 人気の街ランキング」の近畿エリアの結果。よくみてみると賃貸物件の人気の傾向が見て取れます。

JR主要駅強し!~高槻/芦屋は高級感故にランク外!?

大阪市営地下鉄沿線以外では、JRの主要駅が人気が高いです。新大阪駅(1位)、三ノ宮駅(2位)、京都(13位)は新快速の停車駅。大阪環状線からは福島駅(4位)、天王寺駅(12位)、京橋駅(25位)の3駅がランクインしていますが、福島駅以外の2駅は他路線への乗換が可能な連絡駅です。

一方、上記の駅同様の主要駅でも、高槻駅と芦屋駅(共に新快速停車駅)はランク外。どちらも駅前に百貨店があり生活利便施設は充実しています。分譲マンションでは高単価エリア。賃貸で検討するには高嶺の花ということでしょうか。

北急/阪急神戸線弱い…

高槻/芦屋と同様に「住みたい街」には常連である北大阪急行電鉄と阪急神戸線の2路線も元気がありません。両路線の駅は江坂駅(北大阪急行電鉄、3位)、西宮北口(阪急神戸線、18位)の2駅のみ。江坂を大阪市営地下鉄沿線とみれば、実質は西宮北口の一駅のみです。

千里中央、桃山台(以上、北大阪急行電鉄)や夙川、岡本、御影(以上、阪急神戸線)といった「人気駅」が30位以内に入っていないのは、これらの駅周辺で住もうとする人は「分譲志向が高い」ということに加え、「同エリアの情報量がHOME'Sに少ない」という事も考えられます。

北摂や阪神間等の高額エリアは「三井のリハウス」「東急リバブル」等の大手仲介会社が店舗展開を積極的にすすめているエリア。これらの大手仲介会社は、自社媒介の情報を「HOME'S」や「スーモ」等のポータルサイトには出さずに自社サイトでの営業活動をしています。そこから考えると、「HOME'S」で大阪市営地下鉄等がよく検索されているのは、相対的に阪神間や北摂等の高額エリアがあまり検索されていないすなわち情報量が少ないとも考えられます。

人それぞれ住みたい街はいろいろあるでしょうが、現実に住む街としては「住みたい街」ではなく、実利志向で案外とマイナーな街が検討対象になっています。賃貸需要が旺盛なエリアは賃料相場が堅調で、住宅の売買価格も安定的に推移します。「住みたい街」のようにメジャーで無い街から、今後「お買い得」なマンション等が出てくる可能性は充分にあるでしょう。投資の観点からは参考になるランキングといえます。
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