シンガポールのローカルフード、ラクサの無限の可能性を追求?
カジュアルな雰囲気で、キッチンの様子も見えます
明るく開放感のある店内
シンガポールのローカルフードと言えば、忘れてはならないのが、
ラクサ(現地でポピュラーな麺料理)。とはいえ、一口にラクサと言っても、実は色々な種類のラクサがあります。シンガポールで最も主流なのは、シンガポールラクサ、通称カトンラクサと呼ばれる、エビで出汁を取ったココナッツミルクスープのもの。
色々な種類のラクサスープが揃っています
その他、地域毎に違った味わいに進化したラクサのうち、シンガポールではなかなか見かけない、サラワクラクサほか4種類のラクサに、ラクサのハンバーガーやラザニア、ラクサ鍋など、ありとあらゆるラクサが楽しめるのが、Laksania(ラクサニア) というお店です。ラクサについてもっと知って欲しいと、テーブルにはラクサの豆知識が書かれた「ラクサトリビア」まで置いてある充実ぶり。そのラクサ愛には驚くばかりです。
一番下がGula Melakaのシロップ
ラクサメニューの幅広さだけでなく、日本では見かけない、ドラゴンフルーツティー(5.3シンガポールドル)など、ローカル色あふれるドリンクメニューも充実。中でもお店のお勧めは、Gula Melaka Tea(5.3シンガポールドル)。Gula Melaka とは、マレー語でマラッカから来た砂糖と言う意味で、マラッカ等、マレーシアの一部やインドネシアの限られた地域でしか取れない砂糖が入ったお茶。未精製のブロックの Gula Melaka をじっくりコトコト煮込んで作ったシロップは、サツマイモを焦がしたような、香ばしい香りと濃厚なコクが特徴。上のさっぱりとしたミルクティーと、柔らかなフォームミルクが相まって、バランスのよい、異国情緒あふれる味に仕上がっています。
珍しいラクサが色々、お味はいかに?
ケランタンラクサは辛くないのでお子様にもおすすめ
魚のだしがたっぷりのスープ
地域毎に異なる様々なラクサをご紹介していきますね。まずは魚だしの濃厚なココナッツミルクスープが特徴の、クランタンラクサ。タイとの国境近くの海沿いの街、コタ・バルで食べられています。中にはたっぷりの魚のフレーク。サバの仲間を使っているそうですが、まったく魚の臭みはなく、ココナッツミルクに負けない旨味が広がります。黄色い色は、疲れた身体にも優しい、ターメリックの色です。上には胡瓜と、トーチジンジャーの花の千切りが添えられ、濃厚なスープに清涼感を与えてくれます。麺は太めの米の麺です。
シンガポール人のファンが多いペナンラクサ
地元で人気の味に挑戦するなら、ペナンラクサ
魚の身がたっぷり
そして、シンガポール人に人気なのが、ペナンラクサ。これがラクサ?とビックリする人もいるかも知れません。タマリンドというフルーツの酸味が利いた魚だしのスープは甘酸っぱくフルーティー、生のレタスやタマネギやミント、パイナップルが入っています。カツオのなまり節をイメージするような、魚のフレークがたっぷり入っています。日本人の感覚からすると、好みは分かれるかも知れませんが、実はシンガポール人で「カトン(いわゆるシンガポール)ラクサより、ペナンラクサが好き!」という人も意外と多く、ちょっと冒険して、地元の人の好きな味が試したい!という方にはお勧めです。こちらも、太い米の麺です。
手間ひま掛けたレアな味、サラワクラクサ
とても珍しいサラワカンラクサ
6時間かけたこだわりのスープ
そして、一押しが、ボルネオ島にあるサラワク地方のラクサ。エビだしで、多くのスパイスを使い、6時間かけて作ったスープは、とても奥深い味わい。最初にご紹介したケランタンラクサとは違って、ココナッツミルクの味わいは軽めです。スターアニス等、甘い五香粉のような香りがするので、中国風のカレーが好きな方はきっと気に入る筈。中には細かく割いた鶏肉、エビ、揚げた魚のかまぼこ、香菜、ライム等が入っています。こちらは細い米の麺で、繊細なスープと良く合います。
MRTセラングーン駅直結のショッピングセンター、NEXの他、MRTブギス駅からほど近いショッピングセンター、Bugis+ の他、郊外のイーストコースト、ジュロン等に計4店あります。
<DATA>
■Laksania (Nex Mall店)
営業時間:11:00~22:30 無休
住所:23 Serangoon Central, #B1-08, 556083
電話: +65 6634 2645
アクセス:MRTセラングーン駅直結のショッピングセンターNEX内