資金計画や住宅ローン選びよりも重要なこと
マイホーム購入時の資金計画や住宅ローンを多数受けていますが、相談内容はというと、当然“どのくらいのマイホームが購入できるか?”、“諸費用はどのくらいかかるか?”、“住宅ローンをどのように選んだらよいか?”など資金計画や住宅ローンに関するご相談が大多数です。
もちろん、このようなご相談はとても重要でマイホーム購入時には十分に検討する必要があります。
ただし、ほとんどの人が資金計画と住宅ローンだけに目が行ってしまい、大事な検討項目をついつい忘れてしまっているのが実態です。
それでは、大切な検討項目とはなんでしょうか?
それは“家計支出の見直し”です。
“なんだぁ”と思われる人が多いかもしれませんが、相談業務を10年以上、5000組以上の相談に対応してきた実績をもとに振り返ると、一番重要なことなのに、何千万円もかかるマイホーム購入を目前にすると、ついつい忘れてしまうよう人が多いなぁと思います。
また、資金計画や住宅ローンの相談に対応した人のなかで、マイホーム購入して数年後に“資金計画や住宅ローンは問題ないのに家計が苦しいです!”という相談がありますが、よくよく話を聞いてみると“家計支出の見直しをやっていませんでした・・・”というケースがほとんどです。
それでは“家計支出全体の見直し”の具体的な方法を説明する前に3つの質問をしています。皆さんも考えてみて下さい。
質問1
「年間の額面収入はいくらくらいですか?」
ほとんどの人は即答できます。
質問2
「所得税・住民税と社会保険料を差し引いた手取り収入はいくらくらいですか?」
答えられない人が半数以上になります。
質問3
「年間の家計支出はいくら位ですか?」
ほとんどの人が答えられません。
質問3にこたえられない人は資金計画や住宅ローンの検討の前に、家計支出の見直しが必須となります。
次のページでは具体的な家計支出の見直し方法とその効果について解説します。