ルートの工夫やおトクな切符で節約を!
東京から鎌倉・江ノ島へ電車でアクセスするには、いくつかのルートがありますが、ちょっとルートを工夫したり、おトクな切符を購入したりすると交通費の節約になります。JR線と江ノ電が乗り入れる鎌倉駅
鎌倉・江ノ島への各ルートの所要時間・運賃の比較やおトクな切符情報をお届けしますので、鎌倉・江ノ島へお出かけの際は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事に掲載している運賃は、2019年10月の消費税増税による運賃改定を反映しました。
※列車の所要時間は、時間帯によって大きく変動する場合があります。
東京から鎌倉へは、どのルートがおトク?
鎌倉へのおトクなルートは?
東京駅・品川駅などの「都心エリア」から鎌倉へは、JR横須賀線の久里浜行き、または逗子行きに乗れば、乗り換えなしでアクセス可能ですので、このルートがおすすめです。
一方、池袋・新宿・渋谷など、いわゆる「副都心エリア」から鎌倉へアクセスする場合に多くの人が利用するのがJR湘南新宿ライン。湘南新宿ラインは途中まで独立した線路を走った後、JR横須賀線またはJR東海道線に乗り入れます。
湘南新宿ラインを使う最大のメリットは、横須賀線乗り入れの列車に乗れば、乗り換えなしで鎌倉駅へアクセスできること(「平塚行き」「小田原行き」など東海道線に乗り入れる列車の場合は、途中の戸塚駅か大船駅で、横須賀線への乗り換えが必要)。
東急東横線。東横線は普通運賃のみで乗車可能な特急・急行を頻繁に運転しているのも大きなメリット
しかし、「副都心エリア」から鎌倉・江ノ島へ向かうルートで運賃面でおすすめしたいのが、渋谷~横浜まで東急東横線を利用し、横浜で横須賀線に乗り換えるルート。
渋谷~鎌倉で、湘南新宿ラインを利用する場合と東急東横線・横須賀線を利用する場合の所要時間・運賃は、どれくらい違うのか見てみましょう。
<DATA>
渋谷~鎌倉の所要時間・運賃比較
■JR湘南新宿ラインを利用
所要時間:約56分
運賃:940円
乗り換え:なし
■東急東横線(特急)・JR横須賀線を利用
所要時間:約60分(渋谷~横浜:28分、乗り換え8分、横浜~鎌倉:24分)
運賃:630円(渋谷~横浜:280円、横浜~鎌倉:350円)
乗り換え:1回(横浜)
所要時間はそれほどの差はありませんが、運賃は東横線ルートのほうが310円も安いので、家族で出かけて往復だと、かなりの節約になります。
東横線は、東京メトロ(地下鉄)の副都心線と相互乗り入れを行っているので、池袋駅や新宿三丁目駅からも乗り換えなしで横浜までアクセス可能であり、池袋からの計算でも、830円(池袋~渋谷:200円、渋谷~横浜:280円、横浜~鎌倉:350円)なので、湘南新宿ライン(940円)よりも110円ほどおトクです。
ただし、東横線の横浜駅は地下駅なので、横須賀線の地上ホームまでの移動は荷物が多かったり、子供連れだと少々大変です。結局、安さをとるか乗り換えの便利さをとるかということになると思います。
東京から江ノ島へは、どのルートがおトク?
鎌倉と並ぶ湘南の人気観光地・江ノ島
東京駅・品川駅など「都心エリア」から江ノ島へ向かう場合は、東海道線(上野・東京ライン)または横須賀線を使い、大船駅で湘南モノレールに乗り換えるルート、藤沢駅で小田急江ノ島線または江ノ島電鉄線(江ノ電)に乗り換えるルートの3つがあります。これらは、いずれのルートでも所要時間・料金に大差はありません。
江ノ島駅を発車する江ノ電。その風光明媚な沿線風景などから、鎌倉・江ノ島を訪れたら江ノ電に乗ってみたいという人が多い
一方、「副都心エリア」から江ノ島へは、湘南新宿ラインのほか、新宿から小田急電鉄を使うルートもあります。
小田急は、普通乗車券のみで乗車できる片瀬江ノ島行きの快速急行を、休日は1時間に3本程度運転しており、これを利用すれば、かなり早く江ノ島にアクセスできます。
また、全席指定の小田急ロマンスカー『えのしま』号を利用すれば、座席が特急仕様なので、より快適な旅を楽しむことができます。
小田急ロマンスカー『えのしま』号
では、新宿から江ノ島までJR線を利用する場合と小田急の快速急行等を利用する場合、さらにロマンスカーを利用する場合の、所要時間・運賃データを比較してみましょう。
<DATA>
新宿~片瀬江ノ島の所要時間・運賃比較
■JR湘南新宿ライン・小田急江ノ島線を利用
所要時間:約61分(新宿~藤沢:48分、乗り換え6分、藤沢~片瀬江ノ島:7分)
運賃:1150円(新宿~藤沢:990円、藤沢~片瀬江ノ島:160円)
乗り換え:1回(藤沢)
■小田急線の快速急行電車(片瀬江ノ島行き)を利用
所要時間:約69分
運賃:640円
乗り換え:なし
■小田急ロマンスカー『えのしま』号を利用
所要時間:約62分
運賃:1,270円(運賃:640円、特急料金:630円)
乗り換え:なし
『えのしま』号は、休日はおよそ2時間に1本程度運転されています。
副都心エリアから江ノ島へは小田急線を利用すると、かなりおトクですね。
おトクな切符情報
観光の場合、1日に何度も電車を乗り降りする場合がありますが、このようなときに力を発揮するのがフリー切符。一定額を支払えば、1日に何度も乗り降りできるので、上手に利用すればかなりおトクになるはずです。鎌倉・江ノ島エリアの観光に便利なフリー切符をまとめておきます。
<DATA>
■江ノ電一日乗車券『のりおりくん』
切符を購入した当日に限り、沿線各駅で何回でも乗り降り自由。提携する観光施設、飲食店、宿泊施設などの割引サービスもあり。
価格:650円(小人 330円)
江ノ島電鉄「電車のお得なチケット」
このほかにも、江ノ電では『鎌倉・江の島アフタヌーンパス』などおトクな切符を販売しています。
■小田急『江の島・鎌倉フリーパス』
発駅~藤沢までの小田急線の往復切符 プラス 小田急(藤沢~片瀬江ノ島)と江ノ電(藤沢~鎌倉)の乗り降り自由。提携する観光施設、飲食店などの割引サービスもあり。
価格:発駅が新宿の場合1,520円(小人 770円)
小田急のお得なきっぷ
※特急料金を支払えば、『江の島・鎌倉フリーパス』でもロマンスカーに乗車可能
■JR東日本『鎌倉・江ノ島パス』
藤沢・大船・北鎌倉・鎌倉間のJR線(普通列車)、湘南モノレール、江ノ電が1日乗り降り自由。
価格:710円(小人 350円)
JR東日本おトクなきっぷ
■湘南モノレール『一日フリーきっぷ』
切符を購入した当日に限り、沿線各駅で何回でも乗り降り自由。提携する観光施設、飲食店、宿泊施設などの割引サービスもあり。
価格:610円(小人 310円)
湘南モノレール1日フリーきっぷ
このほかにも、湘南モノレールでは、『モノレールdeえのすい』などおトクな切符を販売しています。
なお、フリーきっぷに関するより詳しい情報は、下記の記事をご覧ください。
鎌倉・江の島旅行、フリーパスを使うとかなりお得!?
(記事中の所要時間・運賃などのデータは、2019年11月現在のものです)
鎌倉・江ノ島の観光情報
鎌倉と江ノ島の観光情報は、以下の記事でチェックしてみてください。はじめての鎌倉観光 おすすめ名所10選
はじめての江ノ島観光 おすすめ名所10選
鎌倉市内の移動、どの交通手段を使うのが便利?