定番、刑事・事件ものも目立ちます。秋から継続、『相棒』『科捜研の女』のテレビ朝日・東映の定番路線に対し、立てこもり事件を強襲する『S-最後の捜査官-』、完全可視化した取調べを描く『緊急取調室』、警察官僚が権力闘争する『隠蔽捜査』、コロンボ型の『福家警部補の挨拶』、コメディの『戦力外捜査官』と『私の嫌いな探偵』とひねった作品がそろっています。
まずは前半、1月12日(日)までに始まるドラマを紹介します。
1月7日(火)スタート
『チーム・バチスタ4 螺細迷宮』
フジ系火曜22:00~原作:海堂尊
脚本:後藤法子
演出:今井和久、白木啓一郎、植田尚
プロデュース:豊福陽子、遠田孝一、八巻薫
主題歌:東方神起「Hide&Seek」
出演:伊藤淳史、仲村トオル、栗山千明、西島秀俊、水野美紀、柳葉敏郎、上遠野太洸、山崎賢人、渡部豪太、名取裕子、林隆三、相築あきこ、宅間孝行、左時枝
「舞台は終末期医療を主としつつ遺体の検死も行う地方病院・碧翠院。病院長(柳葉)は町の人々からの信頼も厚い。ある日、放射線科医・立花(宅間)が失踪する。派遣されてきた田口(伊藤)と皮膚科医として潜入してきた白鳥(仲村)のコンビがまたまた病院の謎をあばき、医療の問題点を明らかにする。」
原作は田口が登場しないシリーズ外伝。その設定変更に無理がでないかが不安要素ですが、過去のシリーズとほぼ同じスタッフが手がけているので、うまくこなすでしょう。
ドラマ終了後の3月29日にシリーズ完結編となる映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』が公開されます。映画では竹内結子・阿部寛バージョンもあったのでちょっとややこしい。
『紙の月』
NHK総合火曜22:00~原作:角田光代
脚本:篠崎絵里子
演出:黛りんたろう、一色隆司
プロデューサー:大越大士
制作:近藤晋、遠藤理史、海辺潔
主題歌:マイア・ヒラサワ「子守唄」
出演:原田知世、光石研、水野真紀、西田尚美、ミッキー・カーチス、満島真之介、富士真奈美
「梅澤梨花(原田)は夫(光石)と二人暮らし。わかば銀行でパートとして働き始め、渉外係として顧客を回り、名護たま江(冨士)などの独居老人たちから絶大な信頼を得ていく。2年後。梨花は顧客から預かった一億もの金を着服し、海外に逃亡していた。梨花に何が起きたのか。高校時代の友人・岡崎木綿子(水野)と中条亜紀(西田)は、梨花が起こした事件をたどり、それぞれが抱える心の闇と向き合うことになる。」
この時間枠の第一作は『八日目の蝉』、昨年は火曜22:55からのよるドラ枠で『書店員ミチルの身の上話』と普通の女性が道を踏み外して逃亡するパターンが目立ちます。いままでよりテーマを深めることに期待します。
たまにしかドラマに出ない原田知世ですが、年末に離婚を発表。これまでのイメージを変えてくるのかどうかが注目です。
1月8日(水)スタート
『僕のいた時間』
フジ系水曜22:00~脚本:橋部敦子
演出:葉山裕樹、城宝秀則
プロデュース:橋本芙美、江森浩子、元村次宏
編成企画:中野利幸
主題歌:Rihwa「春風」
出演:三浦春馬、多部未華子、斎藤工、風間俊介、山本美月、野村周平、浜辺美波、吹越満、小市慢太郎、浅田美代子、原田美枝子
「就活していた大学生、澤田拓人(三浦)は最終的には人工呼吸器をつけなくてはならなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症になる。生きる目的を漠然としか考えていなかった拓人だが、余命があとわずかと知り残された人生を模索していく。」
フジ系だと『僕の生きる道』や『1リットルの涙』を思い起こす難病もの。『僕の生きる道』と同じ橋部脚本だけに内容は安心できそうですが問題は演技面。『ラスト・シンデレラ』でいい色気を見せた三浦春馬がまた違った役をどうこなすのか。「僕」をつけただけにどうしても「僕シリーズ」の草なぎ剛と比較してしまいます。演技面がクリアできればジワジワきそうなタイプのドラマです。
次は「1月9日(木)スタート」