写真撮影/写真撮影の基礎知識

スローな写真講座第3回:光を意識してますか?(2ページ目)

写真を撮るときになにを見てますでしょうか。被写体を見ることは誰しもがやっていることですが、それだけでは不十分です。写真撮影に欠かせない要素のひとつ「光」について考えてみましょう。この「光」をうまく使うのが、写真撮影のテクニックです。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド



光を使い分けるポイントを知ることが大事

写真講座光について

自然光は時間帯や季節により変化する。その光を活用した写真を撮りたい。


光源の種類によっても光を意識しての撮影スタイルは変化します。光源の種類は大きく分けると2つ。ひとつは太陽や月などの光による自然光、もうひとつは電球などから発せられる照明光です。

自然光の場合は、時間とともに光の傾き、明るさが変化してきます。季節によっても変わります。どの時間帯、季節を選ぶかで写真に与える光の変化を変えることができます。

夏の日差しは強く、直射日光が被写体に当たると凹凸のある部分には影が浮き出てます。メリハリの強い感じを与える印象を生みます。冬になれば日差しは弱くなり、夕焼けの赤味帯びたカクテル光線がきれいに見える季節となります。柔らかい印象を作る光です。また、晴れの日と曇りの日でも被写体への光の当たり方は大きく変わります。

時間帯、季節による光の変化が分かれば、撮影するときにそれをどのよう活かしていけばいいかということがわかってきます。自然光で撮影する場合は、イメージしている写真に合った天候なのかを見極めることが大事です。

照明光の場合は、均一の明るさで角度も自由に作り出すことが出来ます。室内での撮影に適していて光の種類を選ぶことでイメージを変えることも可能です。

照明光を使うと自由度が大きく広がるわけですから、それを使いこなせるかが大きなポイントになります。撮りにくいと感じる場所ならば、自らが動いたほうがいいのか、新たな照明を使ったほうがいいのかなどその解決方法を探り、最も撮りやすい位置を見つけていくことで満足のいく写真が撮れるようになります。

これまでなんとなくしか考えていなかった被写体への光。写真を撮るという観点から、新たにたくさん気がつく部分が出てきます。それが見えてくると撮る写真にも変化が表れてくるはずです。

【スローな写真講座】
第1回:なにを撮りますか?
第2回:どこを撮りますか?


 



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