ヤルヴィによる現代最高の理知的ベートーヴェン

ヤルヴィ

パーヴォ・ヤルヴィは2015年9月からNHK交響楽団の首席指揮者に就任予定

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
オーケストラ:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

ベートーヴェンが残したメモなどを元に新たに校正された楽譜を使用し、また、今ほどヴィブラートをかけなかった当時の音を意識したピュアな響きを随所で聴かせる新鮮な演奏。指揮は、現在最も注目されていると言っていいパーヴォ・ヤルヴィで、曖昧な点が皆無なキビキビとした演奏。かと言って軽くは聴こえないのがさすが。とにかく知的で美しさも際立つ現代におけるベートーヴェン演奏の最高峰と言えます。
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※パーヴォ・ヤルヴィは2015年9月、NHK交響楽団の首席指揮者に就任しました。

※インタビュー記事:パーヴォ・ヤルヴィ、NHK交響楽団首席指揮者、就任インタビュー

 

フルトヴェングラーによる、神がかった歴史的名演

フルトヴェングラー

第九再評価のきっかけを作った作曲家ワーグナー。彼が創設したバイロイト音楽祭の第2次世界大戦後の再開初日に演奏されたライヴ録音

指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
オーケストラ:バイロイト祝祭管弦楽団

20世紀前半を代表する大指揮者フルトヴェングラーによる第九の決定盤であり、また、クラシックの録音の中でも最も有名な演奏の一つです。1951年の演奏でさすがに音が古く、大げさに思える大時代的な演奏と言えなくもないのですが、それでもやはりとても力を持っていると言いますか、ベートーヴェンの熱い思いが体現されているような、情熱的で心が動かされる名演です。
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人類が生み出した最良の芸術とも言える『第九』。作曲当時、ベートーヴェンは完全に耳が聴こえない状態で、要は頭の中になる音楽として生み出されたことにも驚愕します。若き日より思い続けた熱い思い、窮境でも負けず歓喜を歌い上げる精神力。正に魂の一曲ですね。

初演の際、指揮者の横に控えていたベートーヴェンは演奏が終わっても万雷の拍手に気付かず、ソリストの歌手が観客席を振り向くように促し、やっと自作が大絶賛をもって迎えられたことを知ったと言います。そんなことも思うと感動もひとしおです。ぜひ聴いてみてください。

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