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パパの遊び方、ママの遊び方 その違いの裏にあるもの(2ページ目)

子ども達との遊びタイム。パパの遊び方は大胆。ママの遊び方は穏やか。ザックリと分けるとこんなイメージがありますよね。このような違いはどこから生まれるのでしょうか?ギリシャの大学が行ったリサーチで分かったパパとママそれぞれの遊び方の違いが意味するものとは?

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

遊び方の傾向 パパ、ママ比較

遊びながら学んで欲しい、成長して欲しい、と願うママが子どもと一緒に遊ぶときは、
  • 教育系(言葉遊び、数字、文字などの知育ゲーム)
  • 創作系(折る、切る、貼る、組み立てるなどの図画工作)
  • 社会性の育成 (公園へ行く、お友達と遊ぶ機会を作る、おままごとなどで遊ぶ)
を好んで取り入れている傾向が見られました。これを読んで、「納得!」という方も多いのではないでしょうか。

逆に、パパは上で挙げたグッズなどを用いる傾向は見られませんでした。むしろ、「道具を使わずに体ひとつで遊ぶ」というのがパパならではの遊び方。これも裏を返せば、子どもに直接触れられるスキンシップを通し、せっせと絆を強化している表れと言えます。抱っこ、肩車、高い高い、などなど、パパだからこそ安心してできる遊び方の裏には、そんな絆の育みがあったのですね。


遊び方にもそれぞれの役割があっていい

このデータを見て感じたのは、一般的に、ママは子どもと過ごす時間がパパより長いので、「その時間をより効果的に活用したい」「より実りある時間にしたい」という働きかけが出てくるのではないかということ。逆に、一緒に過ごす時間が限られているパパは、「教育」「知育」ではなく、なによりも絆! 家庭の中でのそれぞれの役割が、遊び方にも反映されているのかもしれません。

子どもとの遊びで何を共有したいか、これには男女の差があるというのが現実。ただ、この研究者達が強調しているのは、
どのように遊ぶかは違っても、「子どもと遊ぶ」ということ自体がとても大切なこと
という点です。子どもの遊びに親がいい意味で巻き込まれる、これこそが子どもとの遊びで一番大事なことなのですね。ママにはママなりの遊び方が、パパにはパパなりの遊び方があっていい。違うからこそバラエティーに富んだ遊び方が生まれ、その違いこそが子どもが「絶妙なバランス」と感じるものなのかもしれません。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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