ファイナンシャルプランナー(FP)試験/FPの仕事内容 ~現役FPに聞く~

女性向けに特化したFP-現役FPに聞くシリーズ

現役FPに聞くお仕事拝見シリーズ第三弾として、主に女性向けを中心に活躍するFP、福島えみ子さんにお仕事をどのように行っているのか、取材してきました。FPといっても、人それぞれ得意分野があり、仕事のしかたは異なります。これからFPになりたい方、独立したい方などに、参考にしていただければ幸いです。それでは福島えみ子さんのお仕事拝見へ~。

伊藤 亮太

執筆者:伊藤 亮太

株式・ファイナンシャルプランナーガイド

独立したきっかけは…

マネーセミナー風景

女性限定少人数マネーセミナー風景

福島えみ子さんがFP(ファイナンシャルプランナー)として独立したのは2008年。とはいえ、FPとして満を持して独立したわけではなく、あるときホームページを手作りで何とか設置し、正社員として勤めていた法律事務所での仕事の傍ら、とにもかくにもまずはスタートをきったとのこと。

直接のきっかけは、女性同士の会話でした。時折話題に出る将来への不安。その不安の先を紐解くと、結局のところ、気持ちの心細さや揺れに加えて、お金の不安に集約されることもわかったそうです。

もしそういった女性が多いのだとしたら、せめてお金の不安だけでも解消されれば、その分ラクに人生を楽しめるはず。新卒から銀行に勤めてFP資格も持っていたためか、自身は当然のことのように思っていたお金の知識が、意外に知られていないことに気づいたのです。

「もし私の知識がお役に立てるのなら、思い切って発信してみよう」。そう思ってのスタートだったそうです。

まず始めに行ったことは、自主セミナーの開催。もともとワインとチーズの講師という副業を持っていたので、そのつながりで集客することもできました。同時にHPを通じて、少しずつ仕事も入り始めるように。ところが、想定外なことに肝心の女性からの問い合わせが少ない。そう気づいた矢先、「女性による女性のためのマネーサロン」と銘打つ「株式会社エフピーウーマン」というFP会社と出会い、そちらでも仕事をするようになったそうです。

お金と気持ちとは一見無関係のように見えて、じつは決して切り離すことのできない問題です。結婚や出産のリミット、それによるキャリア形成の問題など、ライフステージによってお金まわりの変化も多い女性は、節目節目で揺れた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

しかし、お金まわりのことを他人頼みではなく「自分自身で」しっかりとできていれば、もっとハッピーに生きられることも多いのです。「人生の選択権は自分にあるのだ」と気持ちの上でのスタンスが変わってくるからです。自身もアラフォーシングルであった経験を活かして「気持ち」に寄り添ったマネープランを心掛けているとのことでした。

FP福島えみ子さんの一日に迫る

さて、福島えみ子さんの普段の一日における仕事内容をお聞きしたところ、下記のようなスケジュールとのこと。

午前8時  自宅にて執筆記事の作成
午前11時 オフィスに出勤、お客様のプラン作成
午後2時  個人マネー相談のお客様
午後4時  個人マネー相談のお客様
午後7時  女性向けマネーセミナー講師
午後11時 お客様のプラン作成
午前1時  就寝

今回の取材を通じて分かったこと

なお、福島さんは今後も女性向けマネーセミナーや執筆、個別相談に力を入れていきたいとのこと。そして、将来的には女性のキャリアプランとマネープランを絡めた相談や執筆や企業向け講演なども行っていく予定とのことです。

結婚や出産をする、しないの選択。また、それによってキャリアや仕事のスタイルも変えざるを得ないことが多い女性。ときには、「結婚するかも」「しないかも」、そんな迷う気持ちがしっかりしたマネープランを持つことを阻んでいるシングル女性もいます。

自分でしっかり地を踏みしめて立てるマネープランを持つことで、女性ならではの心の揺れやライフプランの変化に柔軟に対応できる人生の応援ができればとの強い思いがあるそうです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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