ホームシアター/ホームシアターの選び方・基本

スクリーンの選び方(アスペクト比/サイズ編)(2ページ目)

スクリーンの選び方(基礎知識編)では、映像の見え方を決定する幕面や、使い勝手を左右する機構の種類と選び方について解説しました。今回は、画面のアスペクト比(縦横比)とサイズ(インチ)について解説します。より快適なスクリーン大画面を実現するノウハウ満載です!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド


どう選ぶ? 画面サイズ(インチ数)

ホームシアター用のスクリーンは、アスペクト比「16:9」で、80インチ~150インチ程度が主流です。こうした超大画面は、通常、テレビでは実現不可能ですので、欲張って「部屋の壁一杯の大画面を!」と希望するユーザーも多いですが、大きな落とし穴が。大き過ぎる画面を間近で見ると、映像の粗が見えたり、視線の動きが大きくなって、目が疲れてしまいます。場合によっては、乗り物酔いに似た「動画酔い」を起こす心配もあります。

そこで、”最大”画面サイズの指標としてお薦めしたいのが、映画館の品質基準として世界的に知られる「THX」が推奨する「水平画角40度」です。

とはいえ、「水平画角40度」を測るのは難しいので、以下、確保できる視聴距離とアスペクト比に応じ、最適なインチ数が分かる早見表を作成しました。是非ご参考に。

「インチ」、「アスペクト比」、適正視聴距離(水平視野角40度)の早見表

アスペクト比、インチ、適正視距離undefined早見表

アスペクト比、インチ、適正視距離 早見表

早見表の読み方:
1.実際の視聴距離を測る
2.所望のアスペクト比(列)から、実際の視聴距離よりも短く、最も近い値を探す
3.行を左に辿ると、適切なインチ数が見つかる。

例:視聴距離が320cmで、アスペクト比「16:9」を希望する場合
16:9の列から320cmよりも短くで小さい値は、304cm。行を左に辿ると、100インチが適切と分かる。

【早見表を利用する際のご注意】
早見表で示されたインチ数は、”最大”画面サイズの指標です。映像酔いを起こしやすい方は、小さめの画面サイズを検討しましょう。

また、快適に感じる視聴距離は、映像を見る映像の種類や各ユーザーの好みにもよります。あくまでも参考値とし、最終的にはご自身で判断してください。
 

知って得する 資料・情報

「ホームシアター映像 調整・環境 ガイドライン(基礎編:Ver.1.0)」(一般社団法人日本オーディオ協会 著)

ホームシアター映像の調整や環境に関する指標をガイドラインとして整理した資料です。スクリーンの適正なサイズや視聴距離も、イラスト入りの早見表で分かり易く示しています。

そのほか、テレビの視聴距離に加え、角度、画面の明るさ、色温度など、快適な視聴環境を実現するための設定目安や設置目標も網羅。ホームシアターだけでなく、リビングのテレビ、オフィスのテレビ、ホテル客室のテレビなど、「快適」で「高品位」を目指す様々な用途で参考になります。
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