スマホの電卓機能ですぐ計算!
計算式は簡単です。スマホの電卓機能でちゃちゃっと計算してみましょう。A)年間貯蓄額 =(2013年末の最後の預金残高)-(2012年末の最後の預金残高)
※定期預金や証券口座がある場合は、2012年末と13年末残高にそれぞれ合計する
B)年間貯蓄率 =(先ほど計算した年間貯蓄額)÷(源泉徴収票の「支払金額」)×100
要するに、昨年末の残高と今年の年末の残高の差があなたの「1年間の貯金額」ということです。
まず、「金額としての増減」を見ます。当たり前ですが、計算に使う2つの数字に変動がないということは「1年間お金は貯まっていない」「入ってきた年収はそのままどこかに1年間分消えた」ということです。もしかするとマイナスという人もいるでしょう。これはとても危険なことです。
次に見たいのは「割合としての増減」です。貯金については「実際に貯めた金額」と「貯められた割合」の両方を見る必要がありますが、2つめの計算式は一年間の「貯蓄率」を計算しています。ちょっと貯まった、と喜ぶだけではなく年収のどれくらいを残せたのかを見るべきです。
貯蓄率については、住宅ローンを組む前、子どもが生まれる前の人は15~20%をめざしてほしいところです。住宅ローンを組むと貯蓄率はあげにくいところですが、それでも10~15%は貯める工夫をした方が長い目でみてしっかりお金が貯まります。
どうでしょうか。3分もしないで、「2013年の自分の貯蓄額・貯蓄率」が明らかになりました。
今度は計算した自分の数字を使って「2014年目標」を考えてみましょう。
2014年、どうするか考えよう
ここまでの計算は、ほとんど時間もかからなかったと思いますが、実は一年間のお金のことを考えるにあたって、とても重要な内容を含んでいます。あなたの目の前には、「今のお金」に関するとても重要な情報が2つあります。「金額として貯められた額」「率として貯められた額」です。どちらも数字をにらんで「2013年はこうだったことが明らかになった。では、2014年はどうする?」としばし自問自答してみてほしいのです。
できれば今よりも年間貯蓄額は増やして欲しいと思いますので、目標の数字を考えます。たとえば「年収400万円で、年間の貯金は10万円。つまり、2.5%だった。2014年は10%貯めることを目標にしたい。つまり、40万円増やそう!」というように具体化していくのです。
目標が具体化すると、私たちのチャレンジも具体的になり、実現性も飛躍的に高まります。「なんとなく貯めよう」というAさんと、「年間40万円のためには、毎月2万円+ボーナスごと8万円」と考えるBさんのどちらが目標を実現する可能性が高いかは明らかです。
Bさんはさらに、「今は毎月1万円くらい貯めていたので、毎月2万円のためには追加で1万円の節約を考えよう」とか「毎月2万円は難しいので、1.5万円ずつ毎月貯めて、ボーナスからの貯金を3万円ずつアップしよう」というように具体化することができます。
「たった3分」の計算が、「2014年、1年間」を左右するかもしれません。今年の年末年始はお休みが長いのが特徴です。3分間、ちょっと時間を取ってみませんか?