成子天神社との一体再整備したパークホームズ西新宿エムズポートが竣工
本殿社殿を建替 定期借地権付全179邸のタワーマンションを分譲
「パークタワー西新宿エムズポート」(三井不動産レジデンシャル)は、2012年10月に分譲がスタートし約半年間で好調に完売した全179邸の定期借地権付タワーマンションです。菅原道真公を御祭神とし約1100年の歴史を持つ成子天神社の再整備の一環として建てられました。約70年の定期借地権を設定し、マンションを建設しその権利金などで本殿・社殿の建替や参道や大正時代に富士山の岩石で造られた富士塚の再整備を行います。この12月に建物が竣工し内覧会が開かれました。事業会社である三井不動産レジデンシャルは、同じ新宿区の「赤城神社」の再生プロジェクト「パークコート神楽坂」で既に神社再生に伴なう定期借地権付マンションの実績があります。成子天神社では、新宿エリアの再開発にともなって社有地の減少したこともあり、将来の永続的な神社の運営を考えて、プロジェクトに参画しました。
マンションの敷地に定期借地権を設定するなどで、権利金を受領するとともに分譲棟の地代と、あわせて建てられた賃貸棟の賃料収入が入ることで、神社の経営も安定します。約70年後の2084年11月までに建物を解体し、更地の状態で土地は、神社に返還されます。
マンションの特徴は、神社との調和を意識している点です。例えば建物の外観は、通常と異なり基壇部を淡く、高層部を濃い色彩に。並びたつ社と協調し景観を美しく保ちます。格子や灯篭に見立てたランプなど特徴ある共用部になっています。
MEMS(メムス)HEMS(ヘムス)を使った最新のエネルギーマネジメントシステムを採用
創エネ、畜エネ、省エネ、トータルでエネルギーマネジメント
パークタワー西新宿エムズポートのもう一つの大きな特徴が最新のエネルギーマネジメントシステムです。その大きな特徴が自動制御などによるデマンドレスポンスシステムです。翌日の節電依頼情報が各住戸内のHEMS(タブレット)およびインターホンに表示されます。情報に応じて、設備機器(室内ではエアコン)を自動制御します。
各住戸のタブレットには、電力の使用状況を表示するとともに目標設定なども可能。達成状況なども確認できます。ピークカットの協力には、インセンティブとしてポイントが付与されます。
さらに、太陽光パネルによる創エネルギーと蓄電池による蓄電、非常用の発電機も装備しており、電源が複層化していることで、震災による停電や計画停電の際も安心です。3基あるエレベーターのうち、非常用エレベーターを動かすことも可能です。
同マンションは、経済産業省が行っている「スマートマンション評価制度」において、最高評価を取得しています。こうして建物を見ていくと、同マンションの企画に東日本大震災の際の教訓が随所に反映されていることがわかります。
2013年竣工のマンションの多くは、震災後のプランニング。パークコート西新宿エムズポートを見て、マンションがより安心によりエコに進んでいることを強く感じました。