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大人のAD/HDの薬物療法に選択肢広がる

子どもの疾患というイメージのあるAD/HDですが、大人になってから初めて診断されるというケースも存在します。子どもの頃から忘れ物が極端に多かったり、落ち着きのなさを常に注意されていた人などは、もしかしたらAD/HDかもしれません。現在では、薬物治療の選択肢も広がっていますので、一度専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

執筆者:All About 編集部

当てはまる人は注意が必要!

ストレスや忙しさのせいで以下の様な状態に一時的に陥る場合もありますが、昔から思い当たる、という人は注意が必要です。
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    約束を忘れてしまう、締め切りが守れないなどAD/HDの症状は様々

  • 大事な約束を忘れてしまう
  • 意識していても、いつも時間に遅れてしまう
  • 重要な書類を紛失したり、提出するのを忘れてしまう
  • 段取りをつけて作業をすることが苦手
  • 時間の配分をすることができない
  • 人が話をしている最中でも発言してしまう
以上のような経験に子どもの頃から心当たりのある人は、もしかしたらAD/HDかもしれません。

大人も注意が必要なAD/HD

AD/HD(日本語では注意欠如/多動性障害)は、「不注意」や「衝動性」、「多動性」を主な症状とする疾患です。幼少期から症状が目立つことが多いため子どもの疾患というイメージが強いですが、大人になってから初めて気づくというケースも少なくありません。そういった人は、子どもの頃から「不注意」や「衝動性」、「多動性」に悩まされてきており、自分なりには努力していても周囲からは「だらしがない」「無責任だ」などといわれ、生活しづらい状態が続いています。しかし、AD/HDは本人の努力や“やる気”の問題ではありません。自身の特性を知り、適切に対処することで改善が期待できます。

AD/HDの薬物療法、悩みに応じて選択肢が広がる

AD/HDの治療法は「心理社会的治療」と、「薬物療法」が基本となります。

「心理社会的治療」では、自分の特性を理解して生活環境や人間関係づくりを行う環境調整や、対人関係の技能や社会のルール・マナーなどを学ぶソーシャルスキルトレーニングなどの心理療法が行われます。

また、「薬物療法」は症状を抑えることに効果があります。最近、成人のAD/HDにも使える薬が増え、薬物療法の選択肢が広がりました。作用機序(メカニズム)や効果がでるまでの時間に違いがあるため、忙しい社会人ならではの「症状を1日でも早く改善したい」「大切な会議があって失敗できない」という人や、逆に「徐々に改善していきたい」という人など、患者さんの様々な症状や悩みに対応できるようになっています。

もしあなたが上記の症状に心当たりがあり、職場や社会での“生きづらさ”に悩んでいるのであれば、一度専門医に相談してみてはいかがでしょうか。また、あなた自身がそうではなくても、もし周りに上記の症状に当てはまるような人がいたら、専門医の診察をすすめてみてあげてください。

【参考サイト】
AD/HDナビ
えじそんくらぶ

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