スイス/マッターホルン

アルプスの真珠と称される山岳リゾート、サースフェー(2ページ目)

スイスのシンボルとも言える山、マッターホルンの周辺にはいくつもの谷があります。その代表格が世界的に有名な山岳リゾート地、ツェルマットを擁するマッター谷ですが、この他にも行って見て泊まってみたい谷がいくつもあります。ここではマッター谷の東に位置するサース谷と、サース谷随一の山岳リゾート地、サースフェーをご紹介します。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

ビューポイントその1~ 世界最大の氷の洞窟があるミッテルアラリン

ミッテルアラリン

サースフェーの展望台の中で最も人気があるミッテルアラリン。画像提供:スイス政府観光局www.myswiss.jp

サースフェーからロープウェイと地下ケーブルカーを利用し標高3462mの展望台、ミッテルアラリンに上がると、「世界最高所」のレストランがあります。レストランの建物自体がゆっくり回転するので、座ったまま360度の山の眺望を楽しむことができます。

また、ミッテルアラリンには氷河の中をくり抜いて出来た「氷の洞窟」もあります。約5千立方mの洞窟は世界最大。氷の彫刻も展示されているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

 

ビューポイントその2~ フェー氷河が目の前に迫るレングフルー

サースフェーのシンボル的存在、フェー氷河に最も近づくことができる展望台がレングフルーです。サースフェーからゴンドラとロープウェイを乗り継いで到着。駅の近くでは、餌付けされたマーモットと触れあうことができます。レングフルーからフェー氷河を横に見ながら中間駅のシュピールボーデンまで降りるハイキングコースもおすすめです。


ビューポイントその3~ミシャベル山群の絶景が広がるクロイツボーデン

クロイツボーデン

クロイツボーデンの山上湖から望むミシャベル山群。画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

数ヶ所あるサースフェーのビューポイントの中でも、穴場的存在と言えるのがクロイツボーデンです。サースフェーからバスでいったんサースグルントの村まで下り、ゴンドラで上がります。

クロイツボーデンには山上湖があり、その先の谷を挟んで正面に広がるミシャベル山群の名峰が湖面に映ります。クロイツボーデンから、さらにゴンドラで標高3200mのホーサース展望台に上がることができます。

 

夏は山岳交通機関が無料になるパスも

サースフェーの山岳交通機関

ゴンドラやロープウェイを利用して簡単に展望台へ。画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

登山電車やロープウェイなど、スイスの山岳交通機関の費用はけっこうかさむもの。でもサースフェーのホテルに1泊でもすれば、シュピールボーデンなど数ヶ所の展望台に上がるロープウェイやゴンドラが夏季のみ無料になる「ビュルガーパス」を宿泊先のホテルでもらうことができます。

ビュルガーパスを持っていれば、1日5スイスフランでより有効範囲の広い「サースパス」にアップグレードも可能。サースパスがあれば、ミッテルアラリン展望台へ上がる地下ケーブルも有効になります。通常72スイスフランもするサースフェーとミッテルアラリン往復が、たったの5スイスフランでOKなので、利用しない手はありません。

※ビュルガーパスとサースパスは2014年夏も継続予定です。
※多くのロープウェイやゴンドラは、6月中/下旬から9月末/10月中旬頃までの運行です。
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