フレキシブルな畳の間
1. 縁なしの琉球畳が敷かれた和室。 2. 南側には高さの違う窓が並ぶ。 3. 現場が始まって誕生した第3子へのプレゼントとして贈ったみぞぶちさんのモン・サンミッシェルの襖絵。 4. 横連窓がある北側の水回り。 5. FRP防水とタイルで仕上げられたバスルーム。 |
2階の南側は半畳の琉球畳が敷かれた和室です。みぞぶちさんの描いたモン・サンミッシェルの絵のある2組の襖を使って、4.5畳の3部屋、9畳と4.5畳の2部屋、12畳の大部屋と、使う人数で自由に間仕切ることができます。まさに伸び縮みするフレキシブルな寝室です。
廊下を挟んで北側は、トイレと洗面所とバスルームが一列に並んだワンルームです。トイレは乳白色のポリカーボネイトの間仕切りを使えば個室になります。
建て主のKさんが希望したのは、外観は周辺のコミュニティに自然に溶け込むような形と色に、だが内部はそれなりの自己主張をして、決して埋没はしない「漁村に溶け込む家」でした。その希望を見事に叶えた、鎌倉や逗子や葉山とはひと味違う、佐島ならではの素朴でシンプルな生活が楽しめる家でした。
◆建築データと建築家プロフィール