建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

漁村に溶け込むウィークエンドハウス[佐島の家](5ページ目)

都心に住む一家がほぼ毎週末に車で通う別荘です。木造3階建ての最上階からは佐島港が一望できます。

執筆者:川畑 博哉

フレキシブルな畳の間

 

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和室
1. 縁なしの琉球畳が敷かれた和室。
2. 南側には高さの違う窓が並ぶ。
3. 現場が始まって誕生した第3子へのプレゼントとして贈ったみぞぶちさんのモン・サンミッシェルの襖絵。
4. 横連窓がある北側の水回り。
5. FRP防水とタイルで仕上げられたバスルーム。


2階の南側は半畳の琉球畳が敷かれた和室です。みぞぶちさんの描いたモン・サンミッシェルの絵のある2組の襖を使って、4.5畳の3部屋、9畳と4.5畳の2部屋、12畳の大部屋と、使う人数で自由に間仕切ることができます。まさに伸び縮みするフレキシブルな寝室です。
廊下を挟んで北側は、トイレと洗面所とバスルームが一列に並んだワンルームです。トイレは乳白色のポリカーボネイトの間仕切りを使えば個室になります。
建て主のKさんが希望したのは、外観は周辺のコミュニティに自然に溶け込むような形と色に、だが内部はそれなりの自己主張をして、決して埋没はしない「漁村に溶け込む家」でした。その希望を見事に叶えた、鎌倉や逗子や葉山とはひと味違う、佐島ならではの素朴でシンプルな生活が楽しめる家でした。

◆建築データと建築家プロフィール


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