Googleとのコラボで高精度に音声認識
クラリオンのクラウド型音声検索「インテリジェントボイス」に対応した最新カーナビはNX713。Googleの音声認識技術とGoogleプレイスの情報を活用して検索し、認識率の高さ、情報量の豊富さ、検索結果のリストアップの速さが特徴だ。このへんは、さすがGoogleといったところだ。スマホとカーナビの通信はBluetoothで行い、アプリはiOS用、Android用の両方をリリース。OSによる制限が無いのもありがたい。音声検索を使うにはスマートフォンにSmart AccessおよびSmart Acces 4Carというアプリをダウンロードし起動。その状態でカーナビのメニューからインテリジェントボイスのマイクのアイコンにタッチして、思いついた言葉を話せばいい。たとえば「美味しいイタリアンが食べたい」でもいいし「新宿の蕎麦屋」でもいい。思いついた言葉をしゃべれば、その中からワードを拾い上げ、こんな施設を探しているんだろうと推測してリストアップしてくれる。リストでは営業時間等の詳細情報やレビュー、評判なども確認できるから、お店選びにも役立つ。検索した地点を目的地に設定してルート探索できるようにするには有料(月額300円、1年3000円)なので躊躇する点ではあるが、検索を多用する人にとってはけっして高いものではないだろうし、リストを見るまでは無料。3ヶ月は無料でお試しできるので、まずは試してみるといいだろう。
iPhoneアプリ連携や渋滞対応も充実
ほかにもiPhoneならばSmartAccess経由でインターネットラジオや音楽・動画再生、ニュースや天気、渋滞情報、TwitterやFacebookなどのSNSといった多彩なアプリをカーナビの画面上で閲覧&操作できるようになる。対応するiPhoneが4/4Sなので、5や5S、5Cをお持ちの人は使えないが、もし4や4Sを売らずに持っている人なら、それをクルマ専用機に使う手もある。通信はそれ以降のiPhoneのテザリングを利用すればいい。地図データは差分更新が可能で、1年間に6回のデータ更新が3年間無料。プローブ情報を活用したオンライン交通情報を取得して、渋滞考慮ルート探索ができるし、省エネルート探索もできるなど、ナビ機能も充実している。またNaviConにも対応しているので、スマホで検索した地点を、カーナビに簡単に目的地として転送することもできる。スマホ連携からカーナビの基本機能まで、トータルで高水準なモデルといえる。