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電子手帳の正しい進化型としての「GALAXY Note 3」(2ページ目)

電子手帳の歴史は意外に古く、紙の手帳に、クオバディスのバーチカル型手帳の登場によるタイムマネージメントの概念が導入された頃には、既に小型の電子計算機を手帳的に使う試みが始まっています。それからずっと、紙の手帳と並走するように進化を続けてきたのが「GALAXY Note」シリーズ。そしてその一つの到達点がこの「GALAXY Note 3」かもしれません。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

GALAXY Note 3は、ペンで書きたくなるスマートフォンだ

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S View Coverと組み合わせた「GALAXY Note 3」は、その外観もほとんど手帳だ。

スマートフォンは、基本的には電話です。ただ、電話やWi-Fiによって、それまでの電子手帳には無かった通信機能を最初から内蔵しています。そして、デジカメも付いています。PDA、個人情報端末として、この二つが内蔵されている事はとても大きいのです。そして、携帯電話には無かったタッチパネルの採用が、電子手帳の使い勝手を再現します。手書き入力もキーボード入力も音声入力も可能です。つまりスマートフォンは、電子手帳の進化型と言えるのですが、何故か、電子手帳的なスマートフォンは少ないのです。その中で、明らかに「手帳」としての機能を充実させようとしているのがサムスンの「GALAXY Note」シリーズでしょう。特に、最新型の「GALAXY Note 3」は、その「ノート」としての機能が成熟して、まるで、かつての電子手帳が現代に甦ったかのようです。
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本体下部に内蔵されたSペンを引き抜くと、自動的にペンでの筆記用メニューが表示される。

まず、内蔵されたタッチペンを引き抜くと、音が鳴って、自動的にタッチペン用のメニューが表示される機能がたまりません。この機能のおかげで、書こうと思う→タッチペンを引き抜く→画面上で書くためのメニューをタッチ→手書き入力で即メモ開始(この間、約2秒)、という流れがとてもスムーズなのです。この速さなら、手帳と筆記具を取り出して、目的のページを開いて筆記開始、という紙の手帳より手順が少なく、速度も同じくらいです。これだけスムーズなら、普段の生活でも書こうという気になります。しばらく使っていると、その動作がとてもスムーズになって、積極的にメモするようになっていました。また、手書き入力のスムーズさが、かつてのPalmユーザーとしては、とても嬉しいのです。

文房具としてのスマートフォンのお手本のような機能と操作性

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スケジュールやToDoをホーム画面の好きな箇所に表示させられるので、確認がしやすいのはもちろん、メモとの連携も楽だ。

また、スケジュール管理に関しては、Googleカレンダーによる同期機能によって、パソコンで入力しても、「GALAXY Note 3」で入力しても、瞬時に同期するので、「GALAXY Note 3」を使い始めた瞬間から、手元で快適にスケジュール管理が行えます。その快適さはスマートフォン全体に言える事ですが、やはり、データが共有出来るというのは、スケジュール管理やToDo管理では、とても重要な事だと思います。正月に、去年の手帳の内容を今年の手帳に写す作業も、風情があって好きなのですが、手帳アプリやスマートフォンを変えても、データは前の物がそのまま引き継げるのは助かります。手帳アプリを次々と使い比べられるのも良いですね。
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Sノートは、紙に情報を貼り付けるようにして使える。地図も写真も文字も手描きの文字やイラストも同列に扱えるのが紙のノートっぽく、しかも紙を超えたフレキシブルさ。

「GALAXY Note」という名前を支えるようなアプリ「Sノート」も、使い勝手が良い文房具のようなアプリです。とりあえず立ち上げれば、そこに手描きで絵を描いても良いし、キーボードで文章を打っても良いし、写真や地図を貼り付けたり、グラフを描いたりと、まるでデジタルのアイディアスケッチのように使えます。スマートフォンでは、写真をメモ代わりにする事が良くあるのですが、後で、何で撮ったんだろう、と思う事があります。そういう場合に、このノートに写真を貼り付けてキャプションを書いておけば、写真メモがより分かりやすくなります。気に入った店があれば、簡単に、その店の地図と住所、店の外観の写真といったデータを1枚のノートのページにまとめる事が出来るわけです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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縦は文庫本と同じで、幅が少しスリムな大きさは、本を読むのにピッタリの、持ちやすく見やすいバランスの良いサイズ。これがまた手帳っぽい。

スマートフォンと7インチタブレットの間くらいのサイズに、ほぼ本体一杯の画面という構造は、正に手帳です。かつてのザウルスやVisor、ポケットPCなどを思わせるサイズで、ノート的に使うのに丁度良い大きさ。電子書籍も、このサイズだと文字を大きくしても1ページ当たりの文字量が少な過ぎず、良い感じで読み進められます。画面上部が素通しになっているサムスン純正のオプション品「S View Cover」も、ちょっと懐かしい手帳のムードがあって、機能とのマッチングが取れています。
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とにかく手書き入力が優秀で、ガイド納富の読めないような文字も、ほぼ間違わずに認識してくれる。走り書きがOKだと、メモを取る速度が格段に上がるのだ。

何よりも、その使い勝手が、スマートフォンというより、電子手帳と呼ぶ方が似合っているというのが嬉しいですね。これなら、他のスマートフォンと二台持ちしたり、紙のノートと組み合わせて、アナログとデジタルの両方の情報をまとめて管理したり、仕事の事前調査的なツールとして使ったりと、完全に文房具的に使う事が出来ます。使っていると、Palmや200LX、ポケットPCなどに感じていたワクワクする気持ちが甦るような気がしました。「ああ、こういう機能があの頃欲しかったんだな」と思えるのは、多分、この「GALAXY Note 3」が、正しく進化した電子手帳だからだと思うのです。そして、こうなると連携する腕時計型端末「Gear」も使ってみたくなりますね。

<関連リンク>
GALAXY Noteシリーズのサイト
GALAXY Note 3 + Gearの公式サイト

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