思いがけない親戚ルールが招くミゾ
相手の一言で救われたものの……
「私は親戚が少ないので、ほとんどが友人。一方彼の方は親戚と会社関係の方ばかり。最初は私のほうがご祝儀額が少なくなってちょっと申し訳ないかなと思っていたのですが…。」そこに降って沸いた話が、「親戚協定」。「彼の話では、義父の兄弟で決めたルールがあって、ご祝儀額は1万円均一!招待客の親戚のうち義父兄弟が人数が多かったため、ご祝儀額が悲しいことに…。」
「ご祝儀額は圧倒的にうちのほうが多いのに、さらに残額を折半となるとちょっと損した気分でした。自分からは言えませんけどね」とCさん。Cさんの場合は、彼から「うちは特殊事情があるから、単純に招待客の人数比で費用負担しよう。いただいたご祝儀は招待したほうに戻して、それぞれが使わせていただくようにしよう」と言ってくれたため、気持ちよく準備を進めることができたそうですが、もし、彼の気の利く一言がなかったら…。
避けずに事前に話し合うことが大事
ちょっとしたことのようにも思えますが、結婚式で動くお金は、二人がこれまであまり動かしたことがないような大金。いざ支払額を目にすると、なんとなく封じ込めていたちょっとした心の引っ掛かりがどんどん大きくなってきてしまいます。費用に関わる問題は、親の考え方、親戚づきあい、二人の貯金など、いろいろな周辺事情に左右されがちなため、これが正解!という結論はありませんが、心のミゾを二人の間に作ってしまう前に、まずは、費用負担の話を適当にせずにざっくりでも二人で事前に話しておくことが大切です。さらに、二人の意思とは関係なく思いがけない展開になることもあるため、臨機応変に対処する約束も。結婚して家族になるまでは、二人は別々のオサイフなのです。