座席予約は必要?
ICEの2等車
先ずは、ドイツの帰省ラッシュとなるイースター(2011年は4月22~25日)前後やクリスマスマーケットの開催時期(11月下旬~12月下旬頃)、加えてツーリストが多くなる夏のバケーションシーズン。平日でもビジネスマンの移動が多い朝夕の主要路線は比較的混み合います。とりわけ乗車率の高い時期ではなくても、長距離の移動をするなら座席を確保しておいた方が安心です。
また、わずかながら座席予約が必須の電車もあります。外国から乗り入れている高速電車TGVやタリス(THALIS)、ドイツ鉄道のICEスプリンター(ICE Sprinter)などがそれ。ICEはドイツの新幹線に相当しますが、ICEスプリンターは大都市間の移動に特化しています。
通常の座席予約料金は一区間5.5ユーロ(1等)または4.5ユーロ(2等)。乗り換えの有無を問わず、出発駅から目的地までを一区間と数えます。座席予約が必須のICEスプリンターは例外で、通常運賃に16.5ユーロ(1等利用)または11.5ユーロ(2等利用)が加算されます。ジャーマンレイルパスがあっても、座席の予約料やICEスプリンターの追加料金はかかってきます。
ドイツ鉄道の格安乗車券
事前予約割引や区間割引には近隣諸国が含まれることも
■事前予約割引
ドイツ鉄道の事前予約割引には3種類あります。運賃が通常の25%または50%割引になるかタイプ、あるいは距離や電車の種類に関わらず一区間19ユーロからの運賃で予約できるパターンがあり、かなりおトク。事前予約割引を狙うなら、乗車日の3日前までの予約が必須。割引対象の席数には限りがありますが、繁忙期以外は何らかの割引が受けられることが多いです。
注意点は予約した電車にしか乗れないことと、チケットの変更・払い戻しには15ユーロの手数料がかかり、乗車1日前までしか受け付けてもらえないこと。ただしもちろん、電車の遅延により予約した乗り継ぎができなかった場合には、指定の電車以外に乗車できますのでご心配なく!
■週末チケット
土・日曜日には週末チケットを使えばリーズナブルに電車の旅が楽しめます。ドイツ語では「シェーネス・ヴォッヘンエンデ・チケット(Schoenes-Wochenende-Ticket)」と呼ばれ、いわゆる鈍行電車が一日乗り放題! ICE、IC、ECなど特急料金のかかる電車には無効ですが、チケットは一枚37ユーロ(窓口購入だと39ユーロ)で5人まで有効と、とってもリーズナブル。ちなみに、ドイツ語で「シェーネス・ヴォッヘンエンデ」は「良い週末を!」という挨拶ですよ。