まったくキャラの違う2.2Lディーゼル
CX-5、アテンザに続き搭載される2.2Lのクリーンディーゼルは、175ps/4500rpm、420Nm/2000rpmで数値は同値だが、アテンザよりも60kg、CX-5よりも70kg軽いからフットワークもより軽やかだ。400Nmのトルクはもりもりと加速する感じでとにかく速い。新型アクセラはステアリングの剛性感やコーナリングの安定性など、欧州Cセグメントと比べても遜色のない完成度を感じさせるが、日本ではガソリンエンジンを導入している欧州Cセグメントと比べても加速フィールでは上回っている。
Cセグメントで俊足の新型ゴルフGTIは、220ps/350Nmだからピークパワーでは及ばないものの、トルクは新型アクセラの方が断然分厚く、MTで扱ってもイージードライブかつ中低速域の加速は強烈だ。
高回転域のパンチ力ではゴルフGTIに譲っても、ディーゼルとしては回るエンジンといえるから新型アクセラは高速道路の追い越し加速などでも周囲を容易にリードできるに違いない。しかもカタログ燃費は18.0km/Lで、当然ながら燃料は軽油だから、歴代最高を誇る新型ゴルフGTIの15.9km/L(ハイオク)との差はカタログ燃費以上に大きい。
どのパワートレーンを選んでも満足度は高いはず
新型アクセラとゴルフGTIを俎上にあげる人がいるか分からないが、もし迷うとしたらハイブリッドかディーゼルかだろう。だが、ディーゼルはハッチバックのみで、しかも最上級仕様の「XD」のみ。ハイブリッドはセダンしか設定がないから、完成度の高い両者ならニーズに合うボディバリエーションで選んでも後悔しないはずだ。個人的にはディーゼルに惹かれるものの、新型アクセラなら1.5LのMTもアリかもと思えた。後はどういった使い方をするのかによるだろうが、これだけバリエーションがあればどんなニーズにも応えてくれる。これこそがアクセラの強みだろう。