子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

成績を上げる36分サンドイッチ勉強法

「うちの子、勉強している割には成績が上がらないんです」とか、そもそも「すぐ集中を切らして、長い間机に向き合っていないんです」というような相談をよく受けます。そんなときは、短時間で大きな学習効果が得られる方法を試してみてください。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

勉強の効率を上げて学習効果を上げる方法

「うちの子、勉強している割には成績が上がらないんです」とか、そもそも「すぐ集中を切らして、長い間机に向き合っていないんです」というような相談をよく受けます。そんなときは、短時間で大きな学習効果が得られる方法を試してみるようにお勧めしています。今回は勉強の効率を簡単に上げる「36分サンドイッチ勉強法」を紹介します。

勉強時間が長くなるほど学習効率は下がっていく

36分間を1セットにして勉強してみてください。

36分間を1セットにして勉強してみてください。

勉強時間は長いほどよいように思えますが、そんなことはありません。時間の長さよりも、勉強の質が学習効果を左右します。勉強時間が長くなるほど学習効率は下がっていきます。ですから、勉強時間を長くさせることを考えるよりも、勉強時間の時間制限を設けて集中力を高める方が成果が出やすくなります。

全体をとらえてから勉強を始めると学習効果が上がる

例えば木の小屋を建てるとき、まず最初にすることは何でしょうか。でき上がった小屋の完成形をイメージすることです。それには、小屋の模型を見て、これからの作業手順を確認することが必要です。完成形のイメージを持たないなままに、材木を切り出し、木組みをしていっては精度の高い小屋を作ることはできません。なにより作業に意味を見出せなくてモチベーションも上がりません。

これと同じことが勉強にもいえます。勉強を開始する前に、これからどんなことを勉強するのかという全体像をつかむことで、学習効果が上がります。

タイマーで区切って勉強する

それではいよいよ「成績を上げる36分勉強法」の実践です。36分の内訳は以下の通りです。

  1. 最初の3分で、このあと30分間で勉強する内容の全体像を大ざっぱにつかむ
  2. 30分間、最初の3分で全体像をつかんだ内容の勉強をする
  3. 3分かけて30分で勉強した内容のポイントを見直す

まず、タイマーを用意してください。お子さんがしている腕時計や携帯電話のタイマー機能を使ってもOKです。タイマーは3分間にセットします。この3分間で、このあとの30分間で勉強する範囲の内容をざっと眺めます。そうするとこれから勉強する範囲の内容がなんとなくイメージできるはずです。どんなことを理解できればいいのか、目ざすゴールは何なのかも意識できるとさらに学習効果が高まります。

3分経ったら、タイマーを30分間に設定し直し、勉強開始です。30分経ったら勉強の途中でも思い切ってそこでいったん打ち切るのがポイントです。できるだけ長い時間勉強しようと思うと集中力は萎えます。でも30分しか勉強に使えないとなると、集中力は高まります。集中力を出したいときには、短い時間で制限をかけてみてください。

30分間の勉強が終わったらプチ復習タイムです。またタイマーを3分間セットして、その3分間で、さきほど30分間で勉強した内容を最初から改めて見直しをします。たったの3分間ですので細かい内容を確認する余裕はありません。ポイントだけでいいのです。この最後に加えた3分間のプチ復習タイムで確認したポイントが、いちばん記憶に残る内容になります。

たいていの子どもは、上記の3ステップのうちの最初と最後の3分間のプチ予習、プチ復習タイムを飛ばしています。そうすると学習効果も上がりませんし、「なんだかわかってきたぞ」という手ごたえも感じにくく、集中力が途切れてしまいます。

  • 時間を制限することで集中力が高まる仕組みを作ること
  • 全体を把握してから部分を理解すること
  • 学んだことを忘れる前に整理すること
この3点が学習効果を高めます。30分勉強の前後を3分間のプチ予習、プチ復習タイムでサンドイッチのように挟んで、36分間を1セットにして勉強する。これを試してみてください。少ない時間で成績を上げることができますよ。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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