「ヨッちゃんビエンナーレ2013」の場合

会場入口に張られたチラシ

会場入口に張られたチラシ

ビエンナーレとは、2年に1回開催するアートイベントのこと。加藤さんは、“おそらく世界で一番小さな”ビエンナーレとして、自分のニックネームを冠した「ヨッちゃんビエンナーレ」を開いています。
「2年前に1回目を開催したときは、招待作家と公募で選んだ作家で会場を分けて構成しました。今年2013年は大阪造形センターをつかって、イタリアからの招待作家も含めて14人のアーティストによる国際展となりました」。

 
搬入当日に来られないアーティストからの「指示書」を見ながら作品設置

搬入当日に来られないアーティストからの「指示書」を見ながら作品設置

11月10日~24日に開催された「ヨッちゃんビエンナーレ2013」。その準備は春ごろ、アーティストに出品を依頼することから始まりました。打診して「OK」となったアーティストには、出品してほしい作品のサイズや数を伝えました。加藤さんと会場を一緒に下見もしたアーティストもいます。開催の1カ月前には、フライヤーも完成。

 
会場全体を調整するのもキュレーターの仕事

会場全体を調整するのもキュレーターの仕事

そうしてオープン前日に、アーティストは作品を搬入します。事前に決めた場所に、加藤さんはアーティストと一緒に作品の位置や高さを調整していきます。海外在住のアーティストから宅配便で届いた作品は、加藤さんが指示書を見ながら作品を設置します。全体を見渡し「この絵はもう少し上かな」「これとあれを離そう」というように、スペースの中を調整するのがキュレーターの仕事。


 
アーティストとトークをすることも仕事

アーティストとトークをすることも仕事

さらに、他のアーティストより大きめのスペースで“特集”した井村隆さんとのトークも、司会はキュレーターとして加藤さんが務めました。

 

キュレーション/キュレーターに必要なこと、求められること

アーティストとコミュニケーションを取ることも仕事(あいちトリエンナーレ地域展開事業「アーツ・チャレンジ2012」出品作家の牛島光太郎と加藤義夫)

アーティストとコミュニケーションを取ることも仕事(あいちトリエンナーレ地域展開事業「アーツ・チャレンジ2012」出品作家の牛島光太郎と加藤義夫)

「美術のプロが分かればいい、という展覧会をするキュレーターもいますし、大衆的な内容の展覧会を行うキュレーターもいます。多様なものを見せることが、アートのできることのひとつなので、正しい展覧会はこれだ!というものはありません」。

ケース・バイ・ケースですが、展覧会やアートイベントの主催者は、予算規模の大きいもので予算の3%から5%、小さいもので10%を加藤さんに支払います。加藤さんが心がけていることは「お値段以上の内容にすること」。美術に詳しい人たちが納得するだけでなく、一般の人たちにも興味を引くような分かりやすい展示を目指しています。


 
来てくれたお客さんに作品説明をすることも仕事

来てくれたお客さんに作品説明をすることも仕事

「でもアートはスポーツや言語と同じで、見ただけで分かろうとすることは難しいもの。ルールを知ってスポーツは楽しめるし、単語の意味が分かって外国語を知ることが出来るように、美術にも勉強が必要です」。

 

現代美術はアーティストが生きていて、展覧会をしょっちゅう開いています。加藤さんは展覧会へ頻繁に足を運んだり、アーティストと交流を図る「勉強」を欠かさないそうです。

 

【展覧会・イベント情報】

キュレーターの加藤義夫さんが今後手がける展覧会、アートイベントの情報です。

Asia Hotel Art Fair 2014
2014年2月28日~3月2日
Marco Polo Hongkong Hotel(香港)

Art Osaka 2014
2014年7月11日~13日
ホテルグランヴィア大阪(大阪)

※どちらも、アートフェアでの展覧会を企画。




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