誤って登録された6万件以上の信用情報

企業があなたの支払情報を登録・更新する信用情報

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今年の10月に発覚した、ソフトバンクによる信用情報の誤登録問題。確実性が何よりも重要視される情報にも関わらず、6万件以上の信用情報が誤って登録されていたということで、社会に大きな衝撃を与えました。

今回のニュースで、初めて「信用情報」というものを聞いた方も多いかと思います。そのため、「このニュースの何が問題なんだろう?」と思った方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

あるいはすでに仕組みをご存知の方は、「ソフトバンク以外の信用情報は大丈夫なの?」「もしかして、信用情報のせいで知らないうちに損しているのでは?」と気になった方も多いかと思います。

そこで以降の記事では、まず今回のニュースの重要度があまりピンと来なかった方向けに、改めて仕組みを詳しく解説し、さらに過去にも同様の出来事があったのか、振り返ってみたいと思います。

果たして、ソフトバンク以外の信用情報に誤りがあるということは、あり得ることなのでしょうか。
なお、「信用情報」の概要については過去の私の記事でもご紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください。

カード・ローン審査に悪影響を与える誤登録問題

まずは、ソフトバンクの誤登録問題を改めておさらいしておきましょう。問題になったのは、携帯端末の代金支払いに関する情報です。携帯電話を分割払いで購入した場合、その代金を毎月支払っていくわけですが、その情報は信用情報として記録されています

今回、ソフトバンクは、きちんと支払われている代金の情報を、「未入金」(延滞)として登録してしまったのです。これにより、「消費者側は正しく支払っていたにもかかわらず、その信用情報が正しく登録されてない」状態が発生してしまいます。

このことで、信用情報は本来の実態よりもマイナスの記載が含まれてしまうため、本来組めるべきローンが組めなかったり、不当に金利が高くなってしまったりする可能性が生じてしまうのです。

過去にもあった、信用情報の誤登録

実は過去にも、信用情報の誤登録が発覚したことがあります。
2006年11月、「しんきん共同システム運営機構」が、個人ローン契約者の信用情報について、延滞の事実がないにも関わらず、「延滞」として登録してしまうというケースがありました。

【外部リンク】
信用情報314万人誤登録 融資拒否も、全国の信金(47NEWS)

また、1990年には、信用情報を誤登録した信販会社に対して、損害賠償を認める判決が出されました。

【外部リンク】
SMBが抱える情報セキュリティの法的リスク(4)不正確な個人情報には損賠賠償のおそれも (ITpro)

いずれも、問題発覚後に誤登録は修正されました。
しかし、事実とは異なる信用情報が登録されてしまうというケースが、携帯電話以外にも実際に発生しているのです。