そこでガイドがオススメするのが、「身近なもの、好きなものを思い浮かべて、それに関連する切手から集め始める」方法です。たとえば、ガイドなら迷わず「コーヒー」です。コーヒーは毎朝欠かしませんし、休日は切手を整理しながら、4杯・5杯と飲んでしまいます。(笑)
ここでは、まず世界中で発行されているコーヒーの切手を見ていきたいと思います。
ハイセンスなカフェの切手
やはりコーヒーだけに、気の利いたカフェを想わせるような、とてもセンスの良い切手がたくさん発行されています。ポルトガル(2009年)。ポルトガルのデルタカフェ社が切手でプロモーションを行ったもの。
コーヒーの切手、コーヒー関連の切手
コーヒーに関連する切手を探してみると、ブラジルなどの中南米の生産地で、コーヒーの実などが描かれることが多いのに気付かされます。コロンビア(右下)の地図切手を見ると、世界のコーヒーの主な生産地(赤)と消費地(緑)が示されています。イエメン切手(右上)の中にコーヒーの木が描かれていました。イエメンは、コーヒーの名にもなったモカ港があることで知られ、コーヒーの木がしばしば登場します。
コーヒーの文化的な役割を伝える切手
東ドイツ時代に発行されたカフェ・バウムの切手は、ヨーロッパの文化の中でコーヒーが大切な役割を果たしてきたことを伝えてくれます。カフェ・バウム(1962年)。東ドイツが発行したもの。(参考価格100円)
身近なテーマを深掘りしよう!
いかがでしたでしょうか。「コーヒー」という何気ないテーマでも、こんなにたくさんの切手があり、そこから歴史や文化的な広がりを垣間見ることができます。たとえば、歴史小説が好きな方はその時代や人物を、映画が好きな方は作品の舞台を最初のテーマにするのも面白いと思います。また、スポーツ、食品、動植物、美術といったテーマで切手で深掘りしていっても、きっと発見があると思います。
それでは、「どうやって自分の決めたテーマに関する切手を探し出すの?」ということについて、次回の記事で紹介していきたいと思います。