一戸建て住宅に防犯ライト(センサーライト)を取り付ける例が多くなっています。新築住宅にかぎらず、購入しようとする中古住宅に既に付いている場合もあるでしょう。また、製品自体は家電量販店やホームセンター、ネット通販などで数千円から高くても1万円台で買えるものが多いため、住宅を購入後に自分で取り付けようとすることもあるだろうと思います。
たいていは人感センサーになっていて、人が近づくことによって自動的にライトが点灯します。不審者の侵入を防ぐだけでなく、夜間に帰宅した家人を照らしてくれます。カーポートなどに向けて設置すれば、夜間の車庫入れがしやすくなるほか、いたずら防止にも役立つでしょう。
しかし、このライトだけで防犯効果が十分になるわけではありません。警視庁のまとめによれば、住宅の窃盗犯被害は昼間の午前10時から午後2時頃の時間帯に最も多く発生し、夜間の被害はそれほど多くないのです。逆に夜間に被害を受けやすいのは店舗や事務所などとなっています。住宅の防犯としては、窓や玄関、外構などにおける侵入対策が欠かせません。
外灯が少なく暗い住宅街では、センサーライトを取り付けることで通行人の足元を照らし、安全を確保できるといったメリットもあります。ところが、人によってはそれを不快に感じる場合もあるので注意しなければなりません。ライトが点灯するたびに、道路を挟んだ向かい側の家の1階窓を明るく照らすような角度で取り付けられているケースもありますが、お向かいの住人によっては近隣トラブルの種にもなりかねないでしょう。ライトを取り付けるときには、照射角度の調整にも十分な配慮が必要です。
また、センサーの最大探知距離は機種によって6メートル以内から12メートル以内程度の場合が多いようです。帰宅時間帯に通行人が多い道路では、一戸建てに取り付けられた防犯ライトがひっきりなしに点灯していることもあるでしょう。たいていは外が暗くなると自動的に作動するタイプのため、たとえば午後9時以降だけ作動させたいなど、時間帯を設定して自動で使い分けることは難しいようです。
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