男のこだわりグッズ/iPod・ミュージック関連グッズ

iPhoneで音楽を聴く事は、オーディオとは別の話

Eauの「acustico」は、久しぶりに登場した、かつてのiPod専用スピーカーのような、iPhone5/5sとのマッチングに重点が置かれた木製の小さなスピーカー。電源も不要で、ただiPhoneを差し込むだけで、iPhoneのスピーカーからの音を、大きく、聴きやすくしてくれます。仕事中や入眠時に最適なスピーカーです。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

iPhoneのためのスピーカーは特殊性が魅力

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Eau「acustico」5250円(税込) 素材は写真のウォールナットの他、チェリー、メープルがある。

iPhone用のスピーカーは、無電源の物から無線のものまで、本当に幅広いラインアップがあります。もちろん、その中には、Jawboneの「JAM BOX」のような名作もありますが、ほとんどの製品が、何というか無難というか、とりあえず作りました的というか、iPodが盛り上がって来た頃の、製作者側のアイディアと熱意に溢れた製品が、ほとんどなくなったような印象があります。それこそ、バード電子の「Ezison2」や「Studio Ezison」のような、iPodというデバイスと不即不離の、本当にそれで音楽を聴きたいのだ、という考えがアイディアを生み、それが形になる事で、製品としても斬新なものが出来上がっていました。
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こんな風に、iPhone5/5sを差し込んで使う。

今、むしろ無線タイプのスピーカーの方が名作が多いような気がするのも、iPodでは出来なかった無線タイプのものの方が、iPhoneなどの機器との組み合わせについて真剣に考えているからではないかと思うのです。そういった、iPhoneでなければ、というムードを久しぶりに感じたのが、Eauの「acustico」という小さな木製のスピーカー。スピーカーと言っても、スピーカーユニットは無い、iPhone5/5sのスピーカーから出る音を、その構造だけで拡声する、ホーンというかキャビネットです。外見だけで言えば、木製のiPhone5/5s用のスタンドにしか見えません。もちろん、電源もアンプも使われていません。しかし、この「acustico」に差し込むだけで、iPhoneのスピーカーから出る音は、確実に大きく、聴きやすくなります。

音響装置の原点を思わせるシンプルな構造

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iPhone5/5sのスピーカー部分にあたる部分に穴が開いていて、下の空洞部分に音が流れ込む。

「acustico」の構造はシンプルです。内部が空洞になった木製のスタンドは、iPhone5/5sのスピーカーの位置に穴が開いていて、そこから、音は背面を抜けて、前面のホーン状に広がった穴から聴こえるという構造になっています。昔の蓄音機などで、針の部分からホーン状の物が伸びて、朝顔の花のように大きく広がったホーンの出口から音が聴こえる、オーディオ機器の原点のような仕組みを、そのままコンパクトな木工製品にまとめたのが「acustico」というわけです。
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裏のループから表のホーン部分に音が通る過程で、音量が増す、ホーン構造は、アンプの原点とも言える構造。

ギターやヴァイオリンなどでも分かるように、木は、音を響かせ、大きく聴かせるのに向いた素材です。「acustico」は、メイプル、チェリー、ブラックウォールナットの三つの素材がラインアップされていますが、どれも、楽器などに使われる音響素材です。それらの素材を丁寧に組み上げて作られた小さな箱は、音を通す長さは多少不足しているものの、構造的には立派なスピーカーホーンです。だからこそ、iPhone5/5sを差し込むだけで、きちんと大きな音が鳴りますし、音の歪みも目立ちません。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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iPhone5/5sを差し込むだけで使える気楽さと、手元で鳴らせる可愛さも魅力。

といっても、あくまでも、iPhone5/5sのスピーカーから出た音の通り道を作ってやるだけの製品ですから、高音質を目指す物ではありません。iPhoneで気軽に音を鳴らそう、という時に使うモノで、音質にこだわるなら、高品位のイヤフォンを使ったり、ヘッドフォンアンプを使ったり、きちんとしたオーディオセットに繋いだり、そもそも、iPhoneを音源にしないで、ハイレゾオーディオを楽しむなりすれば良いのです。iPod用スピーカーの昔からそうですが、この手のスピーカーに必要なのは「高音質」ではないのです。
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パッケージもコンパクトで、中々良い感じなので、ギフト用途にも使える。

「acustico」にiPhone5sを挿して聴いていて思い出すのは、子供の頃のラジカセから聴こえるラジオの音です。友達からダビングしてもらったカセットテープの音です。やや情報量が少なめで、音圧も控えめな音は、しかし、とても耳に優しく、際立った主張をする事なく、空気中に紛れていきます。ガイド納富は、ネット上の落語の音源を聴く時に、この「acustico」をよく使うのですが、木のキャビネットを通過して聴こえる亡くなった名人が演じる古典落語は、何だかとても呑気で、そののんびりしたムードが気持ちよいのです。この感覚は、高音質のオーディオでは味わえません。

仕事中のBGMなんかにも、「acustico」から流れる、やや情報量の少ない音楽はぴったりです。隣の部屋から漏れ聞こえるラジオの音楽番組のように、仕事の集中を邪魔せず、仕事場の空気を良い感じに作ってくれます。元々手元にあるiPhoneを、ポンと乗せるだけで良いという、操作性のシンプルさも嬉しいですね。ほとんど考えずに使えます。単なるスタンドとして使っても良いですし、小さいから机の上に置いていても邪魔になりません。5250円という価格も、ちょうどいいですね。そのあたりのバランスを含め、程の良い製品なのも気に入っています。

<関連リンク>
・Eauの「acustico」ウォールナット版の購入はこちら
・Eauの「acustico」チェリー版の購入はこちら
・Eauの「acustico」メープル版の購入はこちら

Eauのサイトの「acustico」の製品ページ

バード電子のレトロな無電源スピーカー「Ezison Stereo」の購入はこちらから
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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