世界で知られているインド、パンジャブ料理
前編では、「
タンドール料理とビール」についてご紹介しました。
さて、世界で最も知られているインド料理は何かと言えば、パンジャーブ州の料理でしょう。タンドーリチキン、バターチキン、サグパニール(ほうれん草とカッテージチーズカレー)、アルゴビ(じゃがいもとカリフラワーのカレー)、ダルマッカニー、ナン等聞いたことのあるメニュー名があるのではないでしょうか。タンドーリ釜をレストランに設置して、高熱でタンドーリチキンやナンを焼き上げる。ナンと上記カレーとの組み合わせで食事をするスタイルがそうです。ギー(澄ましバター)やヨーグルト、クリームを他の地方に比べてたっぷりと使用したカレーがナンとよく合うのです。
乳製品のカレーは絶品だ!
ルソイバターチキン
パンジャーブ地方はカレーの種類が豊富なのですが、その中でもバターチキンはこの5年ぐらいで日本でも知名度が増したカレーではないでしょうか。ルソイのバターチキンはクリーミーさにトマトの酸味や若干スパイシーさを感じます。ナンですくって食べてみてください。これほどナンとマッチする組み合わせはないと私は思っています。ナンも色々なトッピングを付けたものが選べます。今回紹介しているのはガーリック・ナンとカブリ・ナンです。それらとカレーの組み合わせでひと味変えて、新しい味のオアシスを感じてください。
カブリ・ナン
カブリ・ナンとはカシューナッツ、レーズン、パニールとハーブをスパイスで焼き上げたナンの事です。ダルマッカニーやアルゴビを自分の皿に装い、手でお好みのサイズにカブリ・ナンを手で切って、カレーを付けながら食べます。そのまま食べても美味しいカブリ・ナンですが、ダルマッカニーは豆が溶けたバターソースカレーなので付けて食べるとひと味、ふた味と変わってきます。それはカブリ・ナンの様々な具を噛む事で食感と味が変容していくからでしょう。
ガーリック・ナン
ガーリック・ナンはみじん切りのにんにくをナンの生地にトッピングして焼き上げたナンの事。このガーリック・ナンと合わせてほしいのがアルゴビのピリッと辛めのオイリーソースと炒め煮して柔らかくなったじゃがいもとカリフラワーです。もう一つ合わせてほしいカレーがチリマトンです。他のカレーと比べてもメニュー名にチリが付くだけあって、すごく辛いです。マトンの肉の塊をコーティングしているチリーカレーソースをガーリック・ナンで食べ、赤ワインで流し込む喜びを知ってしまったら、次はインドへの旅客券を注文しているかも知れません。
逃せないカレー3品、チリマトンは限定カレー、無いときはチリチキンを
ダルマクニ
ダルマクニはウルド豆とラジマ豆をバターとミルクで仕上げたカレーです。ダルマッカニーのというメニュー名もありますが、これはダルマクニと同じカレーで、マッカニーという名はバターのブランド名からきていると聞いた事があります。
アルゴビ
アルゴビとはアルがジャガイモ、ゴビがカリフラワーで単純にこの2つの野菜の炒め煮(サブジ)。ピリッと辛めに煮詰まったオイリーソースとガーリック・ナンの相性は抜群です。
チリマトン
チリマトンとはチリはとうがらし、マトンは一口大サイズのマトンのカレーです。刻んだタマネギと青唐の食感も残っていますので食べ応えあります。青唐を噛むと辛さが増します。カイエンペッパーパウダーの量が多いので辛味が強いカレーです。
写真左からトニーさん、サティさん
帰り際に挨拶とサティさんのシーク教・ジョークを欠かすことはできません。
シャンカール「最近のビジネスはどうですか?」
サティさん「いいに決まってるじゃないか」
シャンカール「なんでそう言えるの?」
サティさん「もう女房はベッドで寝ていられるからさ」
とニコニコとお得意のジョークを返してくれるサティさんでした。
■ルソイ
・住所:東京都目黒区下目黒1-3-28
サンウッド目黒2F
・TEL:03-5684-4448
・営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00
ランチ営業、日曜営業
・定休日:なし
・地図:
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