大阪駅のすぐ近くで1ヵ月にわたり開催!
「住まい博2013うめだ」の概要は以下の通りです。開催期間:2013年11月1日(金)~12月1日(日)〈毎週水曜日・14日(木)・21日(木) 定休〉
オープン時間:平日11:00~19:00/土日祝10:00~18:00
開催場所:西梅田スクエア(大阪市北区梅田3丁目2番4号)
西梅田スクエアはJR大阪駅に隣接する徒歩1分くらいの大変便利な場所にあります。「住まい博」自体は1998年から行われているのですが、ここで約1ヵ月にわたり開催するというのがこれまでにない大きな特徴です。
私は2日に見学してきました。感じられたのは、従来とは異なり住宅取得を検討していない方でも入りやすい雰囲気になっていること。ですから、「ちょっと住宅のことを勉強したい」とか、「家族連れで気軽に時間を過ごしたい」という方でも入場可能です。関西エリアにお住まいの方は一度、訪れてみられるといいのではないでしょうか。
さて、ではこのイベントはどのような内容になっているのでしょうか。会場入り口には、住友林業の歴史や「林業」に関する紹介コーナーがあります。住友林業の創業は江戸時代にさかのぼり、なんと300年以上の歴史を有しています。
「住友林業ってどんな会社」が全て分かるイベント
また、この会社は林業会社としての特徴もあり、植樹と伐採による森林資源の有効活用どに熱心に取り組んでいることがあります。そうした企業の背景がよくわかる内容になっており、このあたりに住友林業が有する他のハウスメーカーとの「違い」が見て取れます。会場内で最も目を引くのが、2階建ての構造躯体があることです。これは、住友林業が今一押ししている「ビッグフレーム(BF)構法」によるものです。大相撲の白鵬関がTVCMに起用されている建物だといえば、ご存じの方も多いと思います。
このコーナーではBF構法が、なぜ耐震性に優れているのか、どんな技術が使われているのか、どうして快適な空間づくりができるのか、一目瞭然です。実際に躯体内部に入ることもできますから、じっくりと見て触れて体験してみるといいでしょう。
実験コーナーがあるのも魅力的なところ。鉄骨造とBF構造のどちらが構造的に強度が高いのかや、木材と鉄が耐火の面でどのような違いがあるのか、などといったことを、実際に木材や鉄骨材を燃やして確認することを行っています。
今回は初めて、モルタル外壁とALC(発砲コンクリート)外壁の強度を測る実験も行われていました。使う素材の条件など、建築の専門的な見方をすると色々な指摘は出てきそうですが、ここで行われる実験を見ると「木は鉄より強度が弱い」「木は燃えやすい」などといった既成観念が払拭されます。
ところで、住友林業は「林業会社」「木材商社」という、他のハウスメーカーにはない側面を持っています。これはどういうことかというと、「木材のことについてよく知っている会社」であるということです。ですので、構造躯体だけではなく、床材や壁材などのインテリア建材の提案についても力を入れています。
例えばどの素材を使うかによって、室内の雰囲気は大きく変わるものです。住友林業では最近、世界三大銘木のひとつ「マホガニー」の室内提案を発表しましたが、こうした珍しい建材まで調達できるのも住友林業が持つ魅力の一つなのです。
次のページでは、このイベントを通じて、私たちが住まいづくりにおいて考えるべきことを書いていきたいと思います。