原付バイク・スクーター/原付バイク・スクーターの基礎知識

原付2種バイクで注目「ファミリーバイク特約」とは?

原付2種バイク・スクーターの人気が高まるにつれて、注目が集まる保険があります。それが「ファミリーバイク特約」。どのような補償が付く? 保険料はいくらぐらいかかる? 東京海上日動さんにご協力頂き、実際のプランを元に解説します。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

原付2種に乗るなら知っておきたい「ファミリーバイク特約」とは?

原付2種クラスのバイク普及に伴い注目されている保険。それがファミリーバイク特約です。

こちらの記事「原付2種125ccバイクがおすすめな理由」でも紹介しましたが、注目されている保険だけに深く内容を知りたいという方も多いようです。オートバイの専門家としてある程度の保険の知識は持っていますが、深く知っていただく為に、東京海上日動火災の営業の方にご協力いただき、実際のプランを元にメリット&デメリットを紹介いたします。
 

任意保険とファミリーバイク特約の違い

バイクを購入された場合、万が一にそなえて任意保険に入ることをおすすめしますが、この任意保険とファミリーバイク特約の違いとは何なのでしょう? 簡単に説明すると大きな違いは任意保険は単体の保険のプランであり、ファミリーバイク特約はメインの保険に対するオプションプランであるということです。

つまり、ファミリーバイク特約に加入する為には、車の保険もしくは原付以外のバイクの任意保険に加入することが必須となります。
 
等級

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また、ファミリーバイク特約はあくまでオプションプランであるため、等級の概念がありません。通常の任意保険を新規で契約すると、1年目は6等級となり、保険料が28%割り増しされます。

二年目の更新時には7等級となり、無事故であれば28%割引され、3年目には8等級で40%、4年目には9等級となり41%と徐々に等級があがり、割引率が高くなっていきます。ファミリーバイク特約の場合、メインで契約している車やバイクの等級がどうあれ、ほとんど保険料の変更はありません。

もう少し等級のお話をすると、任意保険の場合は事故を起こすと等級は下がります。大きな事故であれば3等級下がり、小さな事故であれば1等級下がりますが事故の大きさの概念は各保険会社によって異なります。

しかし、ファミリーバイク特約の場合は、事故を起こしたとしてもメインの保険の等級は下がりません。もちろんメインの保険の車やバイクで事故を起こせば等級は下がります。

また、ファミリーバイク特約の場合は他人に借りた原付で事故を起こした場合も補償されますが、任意保険の場合は別途他車運転危険特約をオプションでつける必要があります。
 

ファミリーバイク特約の補償内容って?

ファミリーバイク特約の補償内容はメインで加入している保険の内容が関わってきます。まず対人対物の補償に関しては自動的にメインの保険で入っている補償内容が適用されます。

つまり車、もしくは原付以外のバイクの保険で対人、対物無制限の保険に入っている場合、ファミリーバイク特約の保険内容も対人、対物無制限の保険となります。

また、自分自身の怪我の補償である人身障害に関してはファミリーバイク特約の場合は人身型と自損型という契約のどちらかを選ぶことができます。

人身型の場合を選択した場合は、メインで入っている保険の内容が反映されますが、保険料は自損型と比べて1万円以上高くなります。自損型の場合は、保険料は安くなりますが、人身障害に関しては補償されません。
 

ファミリーバイク特約を実際のプランで保険料を算出してみよう。

東京海上日動さんのお力を借りてファミリーバイク特約の保険料と任意保険の保険料を比べてみました。

モデルは35歳、免許はブルー、車両は原付2種、保険は新規加入という条件で算出してみると、運転者の年齢条件は21歳以上を補償、もしくは年齢を問わず補償かどちらかを選択可能です。車や原付以外のバイクと違い26歳以上、35歳以上を選択することは出来ません。

今回は21歳以上が運転者という条件をつけて算出してみます。補償内容は対人、対物無制限。人身障害は3000万円としてみると保険料は年間で6万7900円です。

次にファミリーバイク特約で考えてみましょう。前述したとおり、ファミリーバイク特約に加入する為には、メインの保険として、車、もしくは原付以外のバイクの保険に加入することが必須となりますのでモデルの人物は上記のままとし、軽自動車を所有しておりこの軽自動車に保険をかけているとします。

軽自動車の保険内容は先ほどと違って運転者の条件として35歳以上を選択することが出来ます。保険の内容は上記と一緒としますので、対人対物無制限。人身障害は3000万円とします。

このケースの場合は、車の保険料は5万6320円となりました。更にこれにファミリーバイク特約の人身障害も保証される人身型をつけると保険料は2万500円となりました。

任意保険はファミリーバイク特約と違い、色々と細かいオプションをつけることが可能ですので、どうしても必要なオプションがある場合は任意保険を契約するのも手ですが一般的に同条件の補償をつけるとファミリーバイク特約の方が安くなりますので、ファミリーバイク特約をつけるのがお得です。

個人的には人身障害の補償も付いたファミリーバイク特約の方がお勧めですが、現場で契約しているお客様を見ていると、自損型の人身障害補償無しのプランを契約していかれる方が多いようです。なお、先ほどの条件で自損型の人身障害無しのファミリーバイク特約保険料は8470円です。

※注意※
各保険会社によって、多少補償の内容や金額は異なります。また、保険料は常に変動しております。ご紹介した内容は2013年10月時点のデータとなります。今回のプランに関しては東京海上日動の実際のプランを参考にさせていただきました。
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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