前のページでは北摂7市の平均をみました。次は、市内のエリアによる差を見てみましょう。ここでは池田市と茨木市の2市を見てまいります。

平均年齢35歳~54歳と幅有り:池田市

まずは池田市。15歳未満の人口比率が北摂一低く、80歳以上の人口比率が5.7%で、北摂一高い数値の行政区です。北摂の中でも高齢率の高い行政区です。

池田市内を町丁目毎にみて一番平均年齢の低いのは城南町3丁目。阪急「池田市」駅徒歩エリアであり、大阪教育大学・池田分校のキャンパス跡地に建てられた分譲マンション「ザ・ライオンズ池田」が面積の過半を占めます。3,177人在住で平均年齢は35.53歳。15歳未満の割合は27.0%、4人に1人は中学生以下! 平均的な北摂のエリアの2倍子供がいることになります。

一方、平均年齢が一番高いのは東山町。池田市北部の山間の町です。人口は484人で53.87歳。60歳以上の割合が48.1%。2人に1人が60歳以上です。同じ池田市内でも平均年齢差にして18.34歳、およそ20歳の差が見られます。このことより、少なくとも池田市内においては、年齢分布が一様ではないことが良くわかります。

次は、15歳未満人口の割合が一番多く、北摂一「少子化から遠い」行政区である茨木市を町丁目毎に見てみます。

隣り合う若いニュータウン、老いたニュータウン:茨木市

北摂一若い市だけあって15歳未満が30%を越える住所地がたくさんあります。町丁目単位では10エリア。うち8つが彩都、残る2つが山手台のニュータウン山手台東町(コモンヒルズ山手台東)と山手台新町(タマスマートタウン茨木)です。彩都は10年程度以前、山手台はここ数年前から分譲が開始されたエリアです。

一方、60歳以上が50%を越えるのも11。新郡山1丁目(昭和46年築の府営住宅)、総持寺台(昭和36年築のUR団地)、住所に大字がつく山間部、そして山手台の一部です。山手台は1~7丁目まである中、3つの丁目で60歳以上人口の比率が50%超えとなっています。隣接する町で、一方は子供が際立った多く、一方は高齢化が進んでいる、という興味深い分布になっています。

子供/シニアの多いエリアの共通点は?

池田市、茨木市の子供の多いエリア、シニアの多いエリアをみての共通点は以下の通りです。

子どもの多いエリア
  • 大規模新築マンションがある
  • 分譲されて間もないニュータウン
シニアが多いエリア
  • 古い団地
  • 通勤等に不便な山間部
  • 分譲されて長い期間の経つ「古いニュータウン」
シニアが多いエリアとしてあげている「古い団地」や「古いニュータウン」も、その昔は子供が多かったエリアです。結局のところ、当時に新規分譲/募集された場所が、その後に住民の入れ替わりがあまり進まずに年齢層が上がったと考えられます。

また「新規分譲/募集のあるエリア」は平均年齢が低いことから、「平均年齢が低い/年齢分布が若年層に厚いエリア」は住宅が新規供給されているエリア=需要のある(と不動産業者が考えている)場所といえます。

ファミリー世代なら「子供と同年代の友達が多いか?」、シニア世代なら「気の合いそうな同世代仲間が多いか?」。市役所のサイトで提供されるデータを調べれば、正確な数字がわかります。一手間かけて調べる値打ちはありますよ。
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