子供比率が高いのは茨木市
まずは子供の数を見てみましょう。まずは下の表で北摂7市の15歳未満の人口比率を見て下さい。いちばん高いのはJR京都線、阪急京都線が並行して走る茨木市の14.9%。5~9歳、10~14歳の割合はどちらも5.0%となっています。反対に低いのは阪急電鉄発祥の街、阪急宝塚線の通る池田市で13.2%。「北摂で一番子供比率が低い」ではありますが大阪府全体の平均(13.1%)とほぼ変わりません。むしろ少し高い数値となっています。また最高値の茨木市も大阪府全体の平均とは2%以内の差、茨木市以外はおよそ1%程度までの差に収まっており、行政区単位で見た場合北摂は「子供の多いエリア」といえますが、それほど大きな差があるわけではありません。
続いては高齢者の割合を見てみます。下の表は北摂7市の60歳以上の比率です。
シニアの少ない吹田市、多い高槻市
60歳以上の人口比率が高いのは高槻市で31.4%、最も低いのは吹田市の27.1%。その差は4.2%。人口比率としてはかなり大きな差といえます。ちなみに大阪府平均は30.1%。いちばん60歳以上人口の比率が高い高槻市以外は、すべて大阪市の平均以下の数値、すなわち「大阪府下では高齢者が少ない方のエリア」となっています。15歳未満の人口比率が7市内において2%以内に収まっているのに対して、60歳以上の人口比率は、高槻市31.4%-吹田市27.1%=4.3%。「少子化」に比べ「高齢化」は行政区毎の差が大きくなっています。
以上は行政区単位で見た結果です。差はありますが、驚くほどの差は無いように映ったことかと思います。ところが、これが市よりも小さなエリアで見た場合、住民の人口比率に大きな差が出てきます。では次のページでは、池田市と茨木市の2つの市内のエリア別の年齢分布の差を見てみます。