株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

五輪でスポーツに注目!海外にも強いアシックス(2ページ目)

2020年、東京での五輪に向けスポーツ関連消費が活発になると考えられます。スポーツシューズ・ウェアに力を入れているアシックスの業績は五輪に向けて伸びるのでしょうか?国内での競合「ミズノ」と比較してみましょう。また、今後の海外展開と成長余地はどのくらいあるのでしょうか。世界No.1のナイキに迫ることはできるのか、今後の成長に期待です。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

  • Comment Page Icon

国内競合他社との比較

アシックスと並んで、国内においてスポーツ・フィットネス市場で活躍するのがミズノ<8022>です。
【図2undefinedミズノのバリューチャート】

             【図2 ミズノのバリューチャート】


この10年間で売上高は1400億円(2004年3月期)から1600億円(2013年3月期)へと増加していますが、増加幅はアシックスと比べると大きく見劣りします。また、経常利益も53億円から40億円へと減少しており、大幅増益のアシックスとは大きな差があります。

自己資本比率は、アシックス53.1%、ミズノ54.5%とほぼ同じですので、財務的な健全性に差はありません。売上高営業利益率は、アシックス7.2%、ミズノ2.2%と大差があります。収益性の面ではアシックスが大きくリードしています。この利益率の差は、アシックスのスポーツシューズにブランド力があり、収益性が高くなっていること。また、その高収益なスポーツシューズを海外に積極的に展開していることにあると考えます。

それでは、株価は割安なのでしょうか?
2013年9月30日の終値は1692円です。

アシックスの2013年3月期の1株純資産が685.10円、1株純利益が72.65円であることから、ざっくりと1株価値を試算してみると、1659円となりました。

株価はだいたい適正水準と考えられるため、いくら優良企業といえども、この株価からの投資は慎重にならざるをえません。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます