今回は、愛猫と快適な冬を過ごすために、今からできる準備をご案内します。
家の中の温度差をなくす
猫はストレスで病気になってしまう動物です。最初に書いたように、猫は温度差にストレスを感じますので、猫の行動エリアの温度差を、可能な限り少なくしましょう。例えば人間のトイレや洗面所に猫のトイレを設置している場合、暖かい居間から寒いトイレに向かうのは猫にとって大きなストレス。中にはトイレを我慢して膀胱炎になってしまうかもしれません。猫のトイレを置いている場所、そこまでの道のりが、猫のホームベースとあまり変わらない気温になるよう、工夫して下さい。日向が大好き!
オシッコの量をチェック
水を飲む機会が減る冬場は、オシッコが十分な量出ているかトイレ掃除の時に確認しましょう。飲み水が減ると、その分腎臓にかかる負担が増えます。また、あまり動かないと腎臓に石がたまりやすくなり、尿結石などを起こすかもしれません。冬場は夏以上にたくさんお水が飲めるように工夫してください。水をたくさん飲ませましょう
こたつなどのコードご注意
こたつや暖房器具など、今まで見慣れていない電気器具が増えると、そのコードに興味を示すのが猫。猫は自分が興味を持たなければ、まったく無関心でいられるくせに、一度興味を持つとものすごい執着心でしつこくおもちゃにします。コード類は猫が噛んだりひっかいたりできないよう、予防策を講じておきましょう。万一噛みついて感電した場合は、たいしたことがないように思えてもすぐに獣医師に相談して下さい。感電から半年以上経って白内障などの症状が出る場合もありますので、注意して経過観察して下さい。また猫が囓ったコードで漏電が起きる可能性もあります。前年度の暖房器具をつける前に、コードを点検しましょう。電気コードを守りましょう
ウイルスにご注意
空気が乾燥するとウイルスが活発化します。人間もインフルエンザのワクチンを受けるように、猫のワクチンも秋に接種するよう時期をずらしておくとよいかもしれません。ワクチンは接種してもすぐには効果が出ません。抗体が上がるためには2~4週間必要なので、ウイルスが本格化する前のワクチン接種がお勧めです。また、乾燥しがちな室内には加湿器があるとよいでしょう。不妊手術、済んでますか?
年が明け、徐々に陽が長くなってくると猫の発情シーズンが始まります。猫との同居初心者は、「いつも以上にベタベタ甘えてくる」「お尻をあげてクネクネする」「切なげに鳴いてばかりで、ご飯を食べない」「もしかして病気?」と思われるかもしれませんが、不妊手術が済んでいない女の子であれば、発情が疑われます。女の子の発情は早ければ生後4~5ヶ月で始まります。男の子には発情シーズンというものはなく、周りに発情している女の子がいれば、いつでもOK! なので、外に出さなくても、外から悩ましげな声が聞こえてくる、ニオイがする~という状況で目覚めてしまうことがあります。いつもと違うところで粗相してしまった! なんてこともありますので、計画的に子猫を生ませる予定がなければ、動物病院にご相談ください。毎日たっぷり遊びましょう
秋から冬にかけて、少しフクフクし始めた猫は、毛並みがツヤツヤ輝き、一年で一番美しく見えるシーズンです。一緒に寝ている人は布団の中のぬくもりに感謝したくなる朝があります。冬こそ、猫がいることが嬉しいと思える季節。寒くても一日1回は、窓を開け陽光を浴び、おもちゃを振り回して猫と一緒に動く時間もお忘れなく!