手作りのおやつを食べ歩き
名物のパイナップルタルト。その場で手作りしていて、仕上げの卵黄を塗っている
パイナップルタルトはマラッカ名物です。熟したパイナップルをジャムにして、クッキー生地で包んで焼き上げます。ジョンカー通りにはこのような焼き菓子店がいくつもあり、夜市にも露店を出しています。ただこのタルトはほろほろと崩れやすいので、持ち運ぶのなら、できるだけ揺らさないように。
中国系の焼き菓子、タオサーピア。喉が渇くお菓子なので、飲みものとご一緒に
クエラピス。ココナッツミルク味のぷるぷるらお餅
そのほか気になる料理があれば、お店の人や隣に並んでいる人になんでも英語で質問してみましょう。マレーシア人は、フレンドリーで英語が堪能。とくにマラッカは観光客が多く、外国人にも慣れています。おいしい?辛い?あなたは好き?おすすめはどれ?など、カタコトの英語でじゅうぶん。地元の人とのコミュニケーションこそが、料理をおいしくする最大のスパイスです。
公開カラオケを見学する
ステージの前に椅子があり、誰でも座ることができる。観客は常時30人ほど
おもしろいのは、観客の反応。リズムに合わせて足踏みしている人もいれば、踊りだすおじさんもいるし、まったく無反応でただ座ってるだけの人もいる。みんなじつに、自由なのです。楽しみ方は人それぞれ。同じ空間にいても、じぶんだけの幸せに浸っているのが、なんだかとても居心地がいいんです。
ジョンカー通りに限らず、マレーシアの夜市に行ってマレーシア人の中に紛れていると、私はいつも感じます。幸せって、こういういつもの日常にあるんだな、と。とりたてて大したものは売っていない、素晴らしいグルメも無い。でも、家族や友人と一緒に訪れるいつもの場所こそが、一番あたたかくて、宝物なんだ、と。マレーシアから帰国して思い出すのは、いつも、こんな光景です。
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■Jonker Street (正式名称はJalan Hang Jebat)
アクセス:オランダ広場から橋を渡ってすぐの通り
開催時間:毎週金~日の18:00頃より露店が並びはじめ、19:00ごろにスタートし、22時ごろまで続く。