デジタルカメラ/デジタルカメラの基礎知識

大型センサー搭載コンデジを活かす4つの基本(4ページ目)

大型センサーを採用したハイエンドコンパクトカメラの性能を活かした撮影方法をご紹介します。4つのポイントを中心にボケのキレイな写真の撮り方などを説明します。

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド


絞り開放で背景ボケを最大限に引き出す


いくら大型センサーと明るいレンズの組み合わせでも、インテリジェントオートやプログラムオートなどの撮影モードを使っていては、その性能を最大限に引き出すことはできません。なぜなら、カメラが露出を決めるオートモードの役割は、ブレずに適正露出の写真を撮ることです。周囲が明るくなれば自動的に絞り込む、暗ければ絞りをあけていきます。さらに進んだオートであれば、自動的にシーンを判断して、これから撮影しようとしているのが、ポートレートと認識されれば絞りをあけてくれるかもしれません。しかし、全てカメラ任せなので、もし素晴らしいポートレートが撮れていても、その方法は分かりません。次回に同じ方法で再現できないわけです。これではいつまでたっても写真は上達しません。写真の上達方法は銀塩でもデジタルでも同じです。多くの枚数を撮って経験から技術を磨くのです。

まず「P」モードから脱却して「A」モードを使いこなしましょう。前述したように「A」モードを選べば、絞り値が自由に変更できます。それに見合ったシャッター速度や感度をカメラが自動的に選んで適正な明るさにしてくれるからです。ごくまれに周囲が明るすぎて絞り開放が選べないこともありますが、そんな時は少しだけ絞ります。基本はシンプルで、絞りをなるべくあけて、主役にピントを合わせる。これで背景がボケます。主役と背景の間は離れていれば、いるほどボケやすくなります。また、ズームレンズであれば広角よりも望遠の方がボケやすくなります。問題は一般的にズームレンズは広角側の方が開放絞り値が明るく、望遠側になるほど暗くなることです。広角で明るい絞り値がいいか、望遠で暗い絞り値がいいかは撮影条件によって異なるので、両方で試してみることをお勧めします。ボケの効果は液晶モニターで確認できます。

説明用画像

人物から背景までピントがあった写真。記念写真的に見える


説明用画像

絞り開放で背景をボカすと人物が引き立ってくる


シャッター速度を操って意図した写真を撮ろう


絞りのコントロールを覚えたら、次はシャッター速度を自由に決めてみましょう。それには撮影モードの「S」モードを選択するだけでいいのです。シャッター速度に応じて絞りや感度が自動的に調整されます。絞りよりシャッター速度が重視されるシーンと言えば、真っ先に思い付くのがスポーツなどの素早い動きを捉える時です。ジョギングする人物、自転車やバイク、クルマの走行シーン、野球、テニス、卓球などの球技など。シーンの中にあるスポーツモードの中身は実はシャッター優先モードなのです。しかし、シャッター速度を早くして被写体の動きを止めるばかりが、シャッター優先モードの使い方ではありません。時にはあえてスローシャッターを使う。これもテクニックです。例えば三脚を使ってカメラを固定して極端に遅いシャッター速度を選べば、群衆が横断する道路の真ん中でただ一人たたずむ人物だけを止めて撮ることもできます。そこまでやらなくても、水の流れや波、風などを表現するときは動いてるものをわざとブラせて、動きを表現できます。

今回の作例ではレトロな扇風機を撮影しましたが、プログラムオートで撮ると、手ブレを防ぐために自動的にシャッター速度が早くなって、扇風機の羽根が止まって写りました。せっかく手ブレ補正機能があるので、手ブレしないギリギリまでシャッター速度を落としたのが2番目の作例です。こちらの方が扇風機が回っている感じが出ていますね。

説明用画像

シャッター速度が早いと扇風機の羽根が止まって写る


説明用画像

シャッター速度を低速にすると羽根の動きを表現できる



これらの4つのポイントに気を付けることで、大型センサーを搭載したハイエンドコンデジの特徴を活かした写真が撮れるようになるはずです。プロカメラマンの中にはスタジオ以外では「A」モードしか使わないという人もいます。構図と露出は写真の永遠のテーマなのです。

 

 



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